日記

自分を後回しにする、陽がのびてきた

大使館でパスポートを受け取る。前回はカナダへ行くために作成したのだった。写真は家で撮ったものを使って、…友人二人と行ったけれどあまり覚えていないな。楽しい雰囲気だったのか、心の内で自分が何を考えていたのだったか、もうすっかり忘れた。 今でも…

久しぶりでぎこちない日記

2月はまるまる、日記らしい日記を書かなかった。そんなこと今まであったかな。Dynalistの方にはメモ書きやタスクを書いているのでまるきり何も記録していないわけではないのだけれど。あと読んだ記録はいくつか。といってもそれもメモ書きだけれど。 なんだ…

眠気、可哀想な自転車、『ブルースだってただの唄』

1月20日 子どもの頃から勉強が苦じゃなかったので、大人になってから友人が資格試験のために図書館で勉強をすることに付き合った時にその人が机に向かって3分も起きていられないことに驚いた。勉強しようとするととたんに眠くなってしまうらしい。数時間滞在…

新年の日記

1月1日 先日注文した有名店のお茶を飲みながら、素敵な香りがするけれど茶葉の深みが感じられない、第一印象の華やかさに比べてあとに残るものが薄いなということを話した。せっかく買った美味しいはずのお茶にケチをつけるのは気が引けたけれど表にあるもの…

2022年最後の半月の日記

12月22日 時間に余裕がある日に限ってなにも満足に進まない。夜になるにつれて焦りだけがじりじりと積もっていってぎりぎりでひとつふたつタスクを終えて、体の中がぱんぱんになったまま、今日は何もできなかった、と薄暗い気持ちのまま薄暗い部屋でぽかんと…

12月の歯抜け日記

12月2日 Nさんと美術館に行き、Les Enfants Rougesへ。クスクスやタジンを食べる。ここでジュリー・デルピーに会って握手をしたんですよと自慢するも、Nさんはご存知でなかった。 大好きな絵本の全集をSがプレゼントしてくれたのでそれを引き取りに行く。帰…

Twitterを懐かしむ声が早くもあふれる中

Twitterのサービスが終わるかもしれないと話題になっている。私自身はブログや他のSNSを公開しているから、もしTwitterが終わってもそのほかの方法で繋がりを持ちたいと思えばできる。Twitterで繋がっていた全員と繋がり続けることはできないだろうが、どの…

にこにこした誕生日

誕生日はNemoursに行った。本当は道具と職人博物館に行く予定にしていたのだけれど、東駅で電車のチケットを買おうとしたら往復60ユーロと半日でふらっと行くにはいくぶん高かった。トロワには他にもいくつか美術館もあるし町並みも見どころが多いのでまた改…

あまり推敲もしないままの日記

どこにも、何も、書くようなことがなかった。本を読んだり仕事をしたり日常の動作をするなかで、何かしらを考えて、絶えず書きたいような気がしているのは確かで、頭のなかでは「これを書くとしたら」という想定をしている。でも実際に文字にして、並べ直し…

書く、ということについて時々思い悩んだりするんだけど今日もそんな感じ

ものごとを深刻にしすぎて、黙り込んでいる時間を長く取りすぎているのかもしれないとふと思う。 一時的な思いつきや感じたことを噛み砕かないまま口に出すの軽率だし、あとから冷静に考えたら間違いだった、言い直したいと思うこともあるかも知れない。 ち…

夏の途中から終わりまでの日記

8月21日 行つ戻りつしながら再読していた『なしのたわむれ』をふたたび読み終える。何かを見たり聞いたり考えたりしていること、そういうぼんやりとした接点のことを、言葉という限りのあるもので留めてしまうことへの疑いがありながらも、このお二人の文章…

ちょっと日記に帰る、フレデリック・ワイズマン『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

このところ夜中の3時過ぎに目が覚めるようになった。そのあと二度寝をし結局は8時半あたりに起きるのだけれど。今日は4時半過ぎに起きてそれから珍しく寝付けず7時近くまで携帯を見ていた。ただでさえ受け取るのを待つ性質なのにSNSのような流れてゆくものを…

8月16日から20日までの日記

8月16日 Kindleの半額セールを眺めながら、案外私はSFからもらった驚きやどきどきからかたちづくられているいるな、と思う。世界観とか科学的知識とかもSFを起点にしていることが結構あるかも。普段なんとなく受けて、それを流している事象があるが、本を読…

8月5日から11日の日記

8月5日 なんとなくお腹が空いて、財布を手にパン屋へ向かう。北駅付近のパン屋は軒並みバカンスに入っていてずいぶん大回りをしてやっと6軒目でクロワッサンにありつける。バターが多めで重たいクロワッサン。1週間の仕事が終わり、同時にひとつ仕事がはいる…

7月23日から8月4日の日記

7月23日同じことの繰り返しが苦手だ。例えば片付けや掃除、三度の食事。一度完成させたのにまた不完全な状態に戻ってしまってまたある程度のところにもってゆかないといけない、そのことにとてつもなくうんざりする。生きている限りずっとこのことに時間を費…

ワンタンスープからはじまる一日

朝の6時くらいにいったん目が覚めることが多いのだけれど(それからちょっと二度寝をするのが好き)今日は9時近くまで寝ていた。家仕事をしているSがワンタンスープを作ってくれたのでご飯を解凍して一緒に食べる。ワンタン、と言ってもこの間たくさん作り置…

本当にしたいこと、ふさわしいことを手掛ける日

読みかけの本のことは忘れて、どうしても読みたい本を手に取って読み始めようと決めた。朝起きていちばんに、コーヒーにたっぷり牛乳を入れて少しだけ温めて、机の上をさっと片付けて、心が動いたものを本棚から抜き取ろうと思った。背表紙を眺めながらいく…

デムナ・ヴァザリアとゲンロンβ

ゲンロンβ30を読み返していたらデムナ・ヴァザリアの名前が出てきて、やっと既視感の正体に辿り着いた。今年のバレンシアガの吹雪の中をモデルたちに歩かせたデフィレが印象的だったジョージア出身のデザイナー。大きめの服、厚い靴底は子どもの頃にお下がり…

初スイカ

肌寒いくらいの気温だからすいかを買うつもりはなかったのに、細長く切って「味見して」と渡されたすいかが美味しかったから買ってしまった。それから枇杷。日本で見るものよりもだいぶ大きい。倍くらいはあるかな。種も大きいんだろうか。植えるつもりのな…

ともだち

敬愛する方の幸せを知って、しみじみ嬉しいような、では私はその間いったい何をしていたかと恥ずかしくなるような日だった。交流の期間も頻度もさほどではなかったのだけれど、深く大事なことを伝え合ったような気がする。もっと仲良くなりたかったけれど簡…

会話

5歳の時のあなたは大人たちの集まりの中で言葉が分からなくてきょろきょろしている私にこっそり手招きして、その場から連れ出してくれたんだよ、とMに言うと、そんなの全然覚えてないと笑った。日本に行けば話す機会も増えて、きっと上達して帰ってくるよと…

腹を決めるということ、アップデートの失敗

いつまでも自分可愛さがまさって、自分を手放さずにいるから、少しでも変わりたい。踊るときには腹が座るから、きっとそこにヒントがあるんだと思う。手をひたすらに動かしたり、自分を離れて遠くのものに触れに行こうとしたり。必要なのは「覚悟」だと思う…

またバカンスがやってくる、独りで食べても楽しくない

バカンスに入るため一旦バレエの教えはお休み。マンツーマンでみっちり2時間顔を突き合わせて教えをするというのは久しぶりに熱中のできる良い時間だった。熱心にいろんな角度から発見をしてくれて、毎回疑問を持って取り組んでいる姿勢を見ると、私も本気に…

受け手を発酵させる文章かどうか

夢の中で気の合うひとがいたような気がするのだけど、その感じだけを残して霧散してしまった。 ー 発酵に関する本を読んだ。内容としては発酵を理解する入り口になるような気軽なものであったけれど、教えられることもたくさんあって読んで良かったと思う。…

問題は名付けられ、細分化される

複雑なこと、細かいことを見ている人の世界は、それを見ることのできない人には(当然)見えないから、それを見えない人に説明することがほとんど困難だ。 枝の先にある問題を、どんどん細分化してもっと細い枝に分類してそこで議論している人に、元凶はそこ…

自立、責任、愛のこと

自分が相手にうまく愛を持って接することができないと感じているとしたら、それは優しさや愛情の不足なのではなくて、自分がしっかりと自立していないせいなのかもしれない。相手を気遣っているつもりでいても、自分が本当の意味で自立していなかったら相手…

継続

続けることは大事だけれど、ただ発展もなく惰性で続けてしまうこととは違う。続けるためには大きな意欲か、それを掻き立てるような工夫や魅力が必要なのであって、続けてくれる相手の忍耐強さに頼り切ってしまってはいけない。しばらく胸になんとなく重くの…

日記コミュニティ、観光と演劇、ビロード革命

Twitterに日記のコミュニティーを作った。短い日記なら年末から書いているからこれからも続けられそうだし、もし誰も参加しないとしても自分の日記倉庫にはなる。願わくばいろんな方の日記を読めるといいな…と思っていたところ予想外に多くの人が参加してく…

中国の芍薬

庭には中国から来た芍薬が植わっている。冬の間に枝がからからに乾いていたのでこのまま枯れてしまうのではないかと心配だったのだけれど、ある日指を組み合わせた両手のような葉の芽がむくむく伸びてきてほどけ太陽をたくさん受けたかとおもうと、次々と蕾…

4月前半の日記

4月1日 友人にChristiane Vollaireというフィールドワーク哲学(Philosophie de Terrain、もしかしたら専門的な決まった語彙が日本語にもあるのかもしれないがわからない)という分野の研究者を教えてもらった。大恐慌後の欧州の緊縮財政のあおりを受けたギ…