2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
最近バレエを習いはじめた友人のことばを読む。こんなにいとおしくてつやつやな気持ちになれることは、ない。何度も接して自分にとっては色褪せてしまっていること(もちろん色褪せていいわけのないこと)を改めて追体験したり、新しい発見をもらうこともあ…
ここは本来の場所ではないからとなにかを待ってしまう。いつか腰をすえて深くかかわるなにものかのあるところ、こんなふうにずれを感じないその場所へつくまでの少しの辛抱だと、こころもち息をひそめる。そんなふうに少し自分を世界からひくことの根拠はな…
ことばを探しながら、なにを浮かび上がらせたいのかな。今までこころを動かされてきたことが水面の底でちかちか光る石みたいに呼んでいる。ざっと見渡してこれかな、これかな、と手にとって、足元をひたす水で洗って、重みを確かめ、手放して、その水を飲ん…
踊ることに対する意識がいつのまにか随分と変わったということをひとと話して実感した。好き嫌いもはっきりしてきたし、なにが(自分にとって)踊り(と呼びたいもの)でなにが踊りじゃなく、どこまでが芸術のようなものでどこからがエンターテイメントなの…
新宿ゴールデン街へ。 石原さんの水彩画展を見に。 石原さんとはなすといつも壮大な話になる。時間も距離も飛び越えて。 トマトをいっぱいたべた。あまくておいしかった。モネのあのいちばん好きな絵のことについてまた考えた。あの場所にいつか行く。
カシャ、というシャッター音で起きちゃったこのこはこの後ものすごいいきおいで飛び上がって吼えた。ごめんね。
コントラステの本番も無事終えました。今回は初めての大入り!当日券も完売でした。出演する側としては客席が埋まっていることはうれしいのだけれど、おそらく見づらい席のかたもいらっしゃったのではないかと思います。ごめんなさい。水曜日は雨が降ったり…
今日は最後のリハーサルだった。わたしは今回、どれほどのことができたのか。そんなことをふと考える。舞台に出られるだけで嬉しくて仕方なかった去年までと何か違う。もちろんうれしい。おどりこだもの。そのたびにどきどきするし、わくわくする。でも、も…
たてつづけにちゅんを見失う夢。狭い路地をくぐり抜けてがたぴしする戸を滑らすと、ねじまき鳥のいそうな小さな隠された中庭に出て、その脇を線路が走っている。わたしはなにか急いでその電車に乗らなきゃいけない用事があったようだ。電車はドレミファ…の電…
ジャイアンがら
あしあとペタペタ
春を待ち望んでいるあいだに雨がふりだした。このまま湿気をすかして夏がくるのだろうか。先週の水曜日に今年はじめての夏の予感がした。夏の宿のようなたてものを通りかかったときに。どうしてかな、とつぶやいたら「虫の声じゃない?」と言い当てた。あの…
踊っていて、ぼろぼろとこぼれてゆく気がすることがある。そこにいるのは毎秒しらない自分なので、いちばん新しい皮膚は空気に触れると剥がれ落ちるのだろう。空気なのか、時間なのか自分呼吸のようなものなのか。それともひかりと関係があるのか、わからな…
何気ないことばが気持ちの霧をさっと吹き払う。そしてもういちど澄み渡った場所から見つめかえす。踊ることやつくることだけじゃなくて毎日突き当たってそれをひっくりかえしてというすれすれのバランスの上にいるけれど、そのことはほんとうは辛くはない。…
このところ何故かオランダ、という名前をよく耳にする。会社のひともGWにオランダに行ったみたいだし、つぶやきが気になっているひともオランダにいるし、そしてそのことでオランダのことを思い返した。ふと、GroningenのカンパニーだったGaliliのスタジオに…
目覚ましをかけずに眠ったらびっくりするほど寝坊をした。薄いカーテンのままだったのに雨もようの光は弱くて、いつまでもだるく部屋を照らさない。半日を失くして起き、こうしてできることを限ってゆくのはわたしなのだ、と思う。こんなにも考えたりことば…
表現をなんだと思っているんだろう、という友人のことばにどきりとした。ひとごとではなくて自分にこそ突きつけなければならない問いだから。ストーリーのあるものを踊るときにも、そうでなくても物語のようなものをどこかしらに浮き上がらせて自分の足元と…
公園のベンチで太巻きを食べた。芋ようかんも食べた。遠くで遊んでいた子供がだんだん近寄ってきてわざとおどける。しゃもじに石を積んで、背中をぴんと伸ばしても運べるのに、こんな格好。 おっとっと。
背骨で踊る。これから向かう場所や時間だけじゃなくて通ってきたところも引きずって踊る。苦手なところと、今こころが向かっているところがこうして稽古の中でもなぞらされることになる。当然のことだけれど、また改めて、あっ、と新鮮に驚く。17日からの…
ものや場所やひとや、自分が接するものに対して深い思い入れを抱かずにやってきたように思う。気が散ってぴょんぴょんと映ってゆくこの気質は、あちこちを点々と移り住んだことにも影響されているのだろうか。いつもこころ惹かれるものには時間を止められた…
ヒドイ。
ひとりで歩いているとだんだん思考が断片的になってくる。目から飛び込んでくる情報がことばにすりかわるスピードははやい。だから、ひとりできょろきょろしているとすべてものに小さな感想のようなものをつけることになる。あの影はいつか見た壁のものに似…
最初に目があったとき、忘れられた馬みたいだと思った。なんだかユーモラスというかかわいらしくすらあったのに、じっと見ていたらなにか隻眼の老人のようにすごくて、ちょっと目が離せなくなった。
たくさんのひとが行き交って、賑わいをみせていました。でもちょっと雑然としていたかな。車も通るような細い道だから仕方がないけれど、通り過ぎる道、になってしまっていて。とどまる時間が持てるといいのに。 私たちが踊ったすぐ下の店舗。素敵だったから…
下見の時。演出上本さんと、音響國府田くん。ふらりと戻ってきたところ。 映像チェックをしているみのりちゃん。 踊ったのはこんなところです。すりきずとたんこぶ。
いくつか、日の出町のさくら祭りの時の写真を。モコメシのともちゃん。夏、淡路島で作ってくれたハモの酢味噌で食べるやつと、茗荷とじゃこのサラダが忘れられない。ときどき、じゃこのサラダは自分で作って食べます。●作り方じゃこと刻んだ茗荷としそとかか…
なんだかムーミン谷を読みたい気持ち。
ベッドのなかでごろごろと、久しぶりに明るくなるまで寝付けなかった。濃い話とカフェモカと、もしかしたらゆうちゃんのレッスン話が神経とからだを満たしていたからなのかもしれない。あんまり眠れないものだからたくさん妄想をして、かってにかなしがって…
手を差し出したら全部の体重をどおんとあずけてきた。濡れて潮風に吹かれて、さむかったりちょっとは淋しかったりするのかい、と話しかけながらぐりぐりやわらかくてあたたかい場所を掻いた。どうしてねこは、話しかけるとまぶしそうに目を細めるのかな。ま…