2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年も終わり

今年は何があったっけ、成し遂げたことについてはあまり思い出せない、手に入れたと思えることはあまりなかった。疑問を持ちながら続けてきたことに対してのきしみが大きくなってそのことから抜けたり、人とぶつかったり、そのことであることを諦めたり、現…

侵食する

ミルクジャーに箸やスプーンなんかを投げ入れているんだけれど、このあいだ取り出した割り箸にうっすら、ちいさな宇宙人のアンテナみたいなカビがふわふわと生えていた。うちの台所がカビる季節がきてしまった。ここに来た当初はこんなに湿度を感じなかった…

クラウドファンディング、ありがとうございます

アパートメントのクラウドファンディングが始まりました。クラウドファンディングは最初の1週間でどれだけ支援をいただけるかが肝心、と教えていただいたのでどきどきしていたのですが、たくさんの方に支援や応援の言葉をいただいて、嬉しさで胸がいっぱいに…

ボルドーに行く!というわくわく日

友達が誘ってくれて「仕立て屋のサーカス」をボルドーまで見に行くことになった。今年の夏は旅行ができなかったので、思わぬ遠出が嬉しい。 せっかくフランスにいるのに、あちこち旅してみてるとは言い難い。なぜなら!貧乏旅行をするためには(…と、いきな…

auto-intoxication

何かをぶつけたいような、壁をがりがり掻きたいような、もしかしたら文章にしたいのかもしれないと思ったけれど胸焼けをおこしているように、喉から出てこない。あんまり複雑なことは胸にためこんでおけないんだと思う。 こっちに体重を移してしまったら、き…

黴から発酵までのグラデーション

パソコンでものを書くのに一生懸命になっていたら、いつのまにか椅子を左だけの坐骨で座っていて(つまりおしりの左側だけで座っていて)そのせいでいつもは痛くならない左腰が痛くなってしまった。普段は右側の腰が痛くて、これは高校生の頃に器械体操部だ…

野村万作・萬斎・裕基×杉本博司『ディヴァイン・ダンス 三番叟』を見たメモ

ジャポニズム2018でパリに招聘されている野村万作・萬斎・裕基が演じる三番叟/月見座頭を見にエスパス・ピエール・カルダンへ。舞台美術や衣装は写真家であり、古物の収集でも名高い杉本博司。 japonismes.org 今度一緒に舞台作品を作ることになっているJと…

ミシン、もうすぐパリのちょっと南の町でパフォーマンス

衣装が見つからないから、布を調達して古いミシンを引っ張り出した。ミシンを使うのは20年振りだ。そもそもこの貰い物のミシンがちゃんと動くのかわからない、でも電源を入れて恐るおそるペダルを踏んだらわしゃわしゃと針が動いた。 ボビンに糸を巻く方法も…

ふたぐ

以前の自分のブログを見返す機会があったのだけれど、この頃はいとも簡単に言葉を書いていたよなあ(今よりは)、と自分のことながら、なんだかうんと遠いことのようだ。 自分が書いたものを読み返すのは恥ずかしいものだ。今だって決して立派な文章を書ける…

寄するを訊く- Eavesdrop on the surf -

何か違うな、と思った時に後戻りしないから、その100倍くらい大変になるのだった。そういうことで何度も失敗しているし、何度も時間を失っている。本当にこれについて繰り返さないようにしないと。 だいじなこと、書きたいような気がすることがいっぱいあり…

夕方の嵐のこと

つむじ風に吹かれて南東へ飛んだ鳥が、今度は雨を避けるのに西へ飛んでいく。雨は屋根を割れんばかりに打って、どうどうと滑り落ちる。さっきまであんなに熱くなっていた何もかもがあっという間に冷やされ、その飛沫が手や顔にふりかかる。本を閉じて避難さ…

無題

3h36なにか重大な移動をする必要があるような気がして目が覚めた。まだ夜中の3時半だった。目覚ましに間に合わないようなことにならなくてよかった、と思ったが目覚ましなどかけていない。もう飛行機に乗る予定などないのだ。 6h48カルダモンを欲しいのだっ…

ドルドーニュの旅を思い出す

しえさんの #架空の夏休み日記をつける遊びに参加している。それで去年のドルドーニュの旅のことを少し思い出していた。 サルラ・ラ・カネダの町外れに宿を取ったから、そこに着く前に日が暮れてしまった。町とホテルをつなぐ真っ暗な森の中を歩いた。その旅…

沖縄の大学、oistで踊ります

ドイツ語の詩のフランス語翻訳を探し出して、そこから英語の翻訳も探し出して、なんとか自分のことばで英語翻訳をしてみようと思ったのだけど、ちょっと無理すぎた。全然知らない言語を、ちょっとは知っているけれど自分なりの垢が全くついていない言語に翻…

閉じたからだ、invisible

急にぐったりと元気がなくなってしまった2日間だった。理由は、分かっている。 ひとりで家の中にいると、ときどき大きな体内にいるような気がすることがある。実際、すう、…すう、…と息を吸い込むような音が聞こえる。水道管の音なのかな。わからない。激し…

「好きなこと以外で成功できるほど世の中甘くない」

「好きなこと以外で成功できるほど世の中甘くない」という言葉に、ほう。となる。 私は自信たっぷりな性質でもないくせに、たぶんちょっと自分のことを買いかぶっている。しかも変なブライドが邪魔している。だから本気でやってみてつまづいたらどうしようと…

タスクがゼロになることなどない

こんなこと分析したって仕方がないのだけれど、私はなにかちょっとでも片付かないことがあるとそれがずっと気になるみたいだ。やり残したことに気を取られていつまでも気持ちが切り替わらない。それがだんだんひどくなってきていて困っていた。誰かにメール…