ミシン、もうすぐパリのちょっと南の町でパフォーマンス

衣装が見つからないから、布を調達して古いミシンを引っ張り出した。ミシンを使うのは20年振りだ。
そもそもこの貰い物のミシンがちゃんと動くのかわからない、でも電源を入れて恐るおそるペダルを踏んだらわしゃわしゃと針が動いた。

ボビンに糸を巻く方法も、糸通しの方法も、全部忘れている。触れてみたら体が思い出すかなと期待してみたけど、体に染み込むほどミシンを使ったことはないのだった。たはは。インターネットの動画を探す。

すごくシンプルなミシン。縫い方のパターンもふたつくらいしかないし、あとは縫い目の細かさを変えられるだけだ。
こういうシンプルな機械が好き。カメラも全部機械式のものが好きだ。仕組みが全部目でみられるやつ。自分で修理できるわけじゎないけど。

返し縫いのボタンも途中で見つけて、2日くらいかかったけど衣装ができた。
なんで2日もかかったかというと、型紙がないので参考になる服からなんとなく形をとって、あとは着たり脱いだりしながら形を整えていったから。
立体的じゃない服にしたくなかった。

ミシンはなんだか楽しかったし、いつも体に合う服をなかなか見つけられないので(私は胴が極端に短いのだ)服を自分で作れるようになったらいいな。

 

明日もリハーサルがあって、そのあとパリを離れてパフォーマンス。
日曜の朝にもパフォーマンスをしてパリに戻り、夜もパフォーマンスというハードスケジュール。
車酔いだけしたくないな。
コンディションによって車酔いというか、閉所恐怖症が出てしまうとしんどいので、車をたのしめますように。