2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
●天使の歴史 @ワタリウム美術館
夢。もう本番まであとリハーサルが10回を切っているというのに、その日踊った曲を私は全然覚えていなかった。どんなにこころを澄ませてみてもまったく覚えがない。ダブルで一緒に踊るTさんを必死に盗み見ながら(でも見ていることがなるべくわからないよう…
高校生のときは練習する場所がなくて、中央公園でいつも踊っていた。雨のときには都庁の空いてる部屋とか、このセンタービルの通路で。警備員さんに叱られたり、仕方がないなあという感じで防犯カメラに写らないようね!と許してもらったりしながら。私が全…
わたしは、ちゃんと読んでいるんだろうか、と不安になる。本を読んでいるあいだずっと、これがどんなふうに残るのか、なぜゆだねることができないのか、もっと空想しながら読むべきなのか、それとも繰り返したたみかけたほうがいいのか?そんなことを考えて…
ジュリー・ニオシュさんの作品を見たときに見事だと思ったみせる時間のセンスの鋭さをなんとか今の自分の舞台にさしはさめないものか、と思う。昨日の稽古では主にもう片方のキャストをつめた。確かめたいこととか試したいこともたくさんあって私は後ろでそ…
町でみかけたことばにふと立ち止まった。結局は、孤独にくりかえし立ち返っているんじゃないかな、と思う。なにかをつくろうがつくるまいが、意識的であろうとなかろうと。孤独ということばやひとりで立つという行為に、淋しさや陰りは必ずしも含まれない。…
私にもこいびとから手紙がきました。
今日は雨。雨の日は好き。においも、閉じ込められちゃうのも、胸の中がうるうるしてくるのも。でも荷物をたくさん持っている日の雨はいやだな。だから、ぴかぴかに晴れて花が目にまぶしかった写真を。 まぶしくて目を細めていたら鮮やかなワンピースの女の子…
みなとみらいからずっと歩いて必ず通るこの道。お店の顔だったねこが遠くへいってしまったみたい。ねこは年をとってふっと姿を消すことが多いという。前も書いたと思うけれど、このことについてのある説がこころに残っている。人間と違って動物は、からだに…
横浜散歩をしていたとき、港の近くの工事現場にすごく変わった重機を見つけた。同じくらいの背の重機と並んでいたから新種の重機かと思った。でもあんなかたちでどんな作業をするのか、全然想像できない。なんなのあれ?と、友達と柵を覗いた。場内にはフラ…
帰っておうちで夕ご飯をもぐもぐ食べながらTVをつけたら『地球時間』という番組が流れた。自然保護区の象と、彼らをみまもる人間たちが出てくる。象って大きくて皮膚も固くて動きもゆっくりだからなんとなく恐竜みたいなイメージがあったんだけど、とても…
さくらを真剣に撮るおんなのこ。 つやっつや。
通勤の道をさくらが覆っている。会社には毎日いくわけじゃないから、その変化もあっという間だった。ぽつぽつつぼみが開きはじめたなと思ったら次に見たときは8分咲きで、満開になり、そして次はつるつるの緑の葉が目立つようになった。チューリップだって…
現像したからやっとさくらがのせられる。今年はたくさんさくらを見た。通勤の道に目黒川があるし、横浜の稽古帰りにも見られたから。 いつもプリントしてお手紙しようと思うのに、なかなか筆まめになれなくてごめんね。さくらを撮るときにはいつも、日本にい…
お気に入りのお店の裏をずんずん進んだところが蔦に覆われている。蔦にはなぜか惹かれてしまう。苔にもだけど。もう今はないのだけれど、私のうちには長年元気だった観葉植物があった。ポトスなのかな?ハート型の葉っぱは黄緑とクリーム色のしましまで、ぐ…
大桟橋の近くにある、好きなお店。洋服もアクセサリーもなかなか高くて気軽には買えないのだけれど、ここのお香が大好き。うちにあるのはwhite gingerとrain forest。小窓に飾られたちいさな口の壜とつる草が可愛らしかった。(写真に撮る勇気がなかった) …
リハーサルに出かける前に取りにいった写真がぼけぼけでびっくりした。得に白黒はぜんっぜん写ってない。白く飛んじゃっているし、暗い写真は全部ぼけてる。まゆちゃんと奈美とのお花見もぶれぶれだよ。ごめんね。でも面白いなあ。こうしてちょっとずつ学習…
しなきゃいけないこと、したいことがたくさんある。それなのにまた睡魔に負けている。電車のなかでも、夕飯のあとでも。『悪童日記』を読みながら、ほんのひとつの瞬きが眠りにつながる。+ホテルに残されたクアンからのプレゼントを受け取りに行った。赤い箱…
舞台を見てから、何かが変わるような気がしてしかたがない。変わる、というか変わりたい衝動がもくもく。今この気持ちを打たなければ。砂埃を残して去ってしまわないうちに。もう全て覚えた!と思ってもちょっとずつ歪みがある。そこに気付いてゆかないとい…
舞台を見終わってからずっと変な淋しさがからだに溜まっている。まるで自分の舞台が終わったみたいに。なんだろ、これは。帰ってきてすぐに上着も脱がずにベッドにまるまって目を閉じることもできなかった。このままずっとさなぎみたいにじいっとしていたい…
アラン・プラテル・バレエ団の作品を見てきました。もう、とにかくとてもよかった。明日土曜日とあさって日曜日の14時から時間がある人、渋谷のオーチャードホールに行って見てきてください。安い席も空いているよ。ぜひぜひ、ぜひ!見てほしいと思う舞台で…
疲れていたのか夕飯を食べてちょっと本を読むつもりが眠り込んでしまった。ときどきそんなことがある。お風呂に入って頭をごしごし洗いながら色んなことを考える。主に踊りのこと。ずっと霞のように自分を捕らえてきたことを冷静に見つめる。冷静にというか…
とてもぽかぽかあったかい。おととい新宿の支店にお使いに行ったときアイランドタワーの中を通っていったんだけれど、見上げた青いビルの手前にちいさな(ビルに比べたら)若い樹があってその春の芽がこれ以上ないくらいぴちぴちみずみずしいまぶしいみどり…
帰ったら、お父さんもお母さんもなんだかちょっとしゅんとしていた。クワンがいなくなってやっぱり淋しい。たった2日間だったのに、熱帯の嵐みたいにやってきて、そしてまたわたしたちはもとの春のなかに残された。+友達と接するとき、相手ごとに自分が変わ…
土曜日。5時にクワンと渋谷で待ち合わせ。2年前に逢った時渋谷でお茶をして回転寿司を食べて、交差点とハチ公で写真を撮ったからとてもよく覚えていたみたい。(色々話して思い出したんだけど彼はすごく記憶力がいい)ハチ公前は満員電車みたいにたくさんの…
今からショーの舞台に向かう、ぶたちゃん。おねえさんのシャツがまぶしかった。空に負けないくらいに。+よろこびにもかなしみにも、ひとつとして特別じゃないものなんてない。はじめにかたちを与えてしまったり、なにか今まである箱に分類しようとしてしまう…
オースターを立て続けに読んだ。『リヴァイアサン』と『ミスター・ヴァーティゴ』。途中、アーヴィングを読んでいるような気になって、いやちがうこれはオースターだよ、と思い出した。別に似ているとかいいたいのではなく、同じような部分が響くんだろう。…
友人が公演のため来日します。2年前の作品や、この前見たピーピング・トムの作品は舞台装置がなかなか大掛かりで、そしてそれに見合うだけの身体能力を満たしたからだを十分にみることができた。作品も、こころの痛みのようなものに迫るせつなさと、挑発的…
青に沈んでいるというよりは、他の色がひかりとともに去る中あおだけが浮き上がってくるよう。銀色の電車もあおい。さくらもぐっと体温を下げる。すべてのすきまに降りていっそう浮き立たせ、そして一緒に息をひそめてゆく。+『フェリーニ~大いなる嘘つき』…
ちゅんは私がパソコンをしているあいだずうっと右手の甲に居座って毛づくろいをしている。(だから今も左手一本で打ってる)ときどきわたしの指のささくれもみつけてケアしてくれる。(たいてい、痛い)それが済むと目をぱっちりあけて私を凝視する。これが…