2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旅を思い出す本のこと

須賀敦子さんの本は異国の霧に覆われていていつも開くとヨーロッパでことこと過ごした時間のことを思い出す。長い電車の旅の間に彼女の本を読んだことも関係しているのかもしれないな。ベルリンではいつも友達がいたけれどバレエのレッスンに寝坊してもう誰…

のこらなかったことがのこされるということ

母が撮った写真なんだけど、なにやら古い写真みたいにしあがった。ちょっと操作を誤ってフタをあけることになって変に感光してしまっただけなんだけど、この写真を見るとどのくらいの過去に、どのくらいの未来に自分を置いてものを感じ取ろうとしているのか…

さるすべり

去年のちょうど今頃、さるすべりの樹の下でちょっと時間をつぶしていた。どうにもそこに足が向かわず、あとまわしにしたってなんの解決にもならないと分かっているのにその場所でぐずぐずした。かといってそんなに大胆にもなれずほんの少し遅刻することでし…

雷のみち、ねじまきの速度

引っ越してきたころ、このあたりは夏になるとかならず激しい雷につつまれた。ひかりよりも先に衝撃がくるようなそんな激しさで射られたあとは、薄い絹を引いてゆくように空気が冷たくなって、強い雨が残される。雨はすぐに夕焼けにとって変わられて、うかが…

拮抗

ホワイトカラーのお嬢さまのお家は土台を大きな杉の根が持ち上げちゃってる。 表にまわると駄菓子やさんだった。お家が盛り上がってきたのはいつごろからか訊きたかったけど訊けずに、パピコ(コーヒー味)を買いました。

お寺ダンス終わりました

お寺でのダンスパフォーマンスが終わりました。終わってからざあっとからだから抜けたものが戻るのに時間がかかった気がします。今回は友人が誘ってくれて嬉しかったから「踊るよー」って引き受けたのですが、この時期にお寺で踊ることができるということの…

品川の井戸

井戸おじさんには逢えなかった(もやさまネタ)。

セミと鳥(セミの大きな写真がありますので注意!)

枝につかまったまま落ちていたセミ …を狙うあばれんぼう

夢/町を探す、女の子、水の湧く塩

夢。 ある写真を見ながらその町並みを探す。 13stと14stと道路に書いてあった。 外国の映画みたいに(ちょっと赤毛のアンみたいな雰囲気で)私には親友がいる。 豊かな髪をふっくらと紐で押さえた髪型。その親友を追いかけるかたちでその町並みを探す。 …

夢/死を待つ

死を待って寝ている夢をみた。居間には母と親戚のおじさんがテレビを見ている。ふすまを閉めて私は布団の中にいる。からだの下半分が痺れている。もう自分が死ぬことは決まっていて誰もが静かにそれを待っていた。けれど悲しくはなくて、ゆるやかでやわらか…

待ち合わせについて

今日はあいにくの雨(かもしれない)ため、そうしたら私は浴衣ではありませんがちりちり鈴を鳴らしているはずですのでご心配なくいらしてください。17時になったら行っちゃいますからね〜!中山駅、南口です。よろしくお願いします!

「お経×スライド×ダンス」は21日中山駅南口集合です

新納翔さん×下平竜矢さんの写真展が9日からお寺で開催されています。その最終日である明日、日曜日に、お寺の本堂でスライドショーとダンスパフォーマンスを行います。8月21日(日)17:30くらい~ 19:00くらい「お経×スライド×ダンス」お 経 : 堂頭和尚スラ…

くちばし

くちばしと目は手と目のように別に動かないから、動体視力どおりにものがつつけるそれからちゅんちゅんの舌は花の蜜も吸えるようになっていて注射器みたいにちくっとする携帯の画面をつつくとそこが消えない傷になるみかけより、くちばしはすごい

送り火、残らないこと、からのセミ

友人から送り火のことを聞いてからずっとそのことを考えていた。今年のお盆はやはり何か特別なもののような気がします。春にはさくらを待ち望んだように、それから、きっとこれから秋のはじまりの日の空を見つける日や初雪の日、年が終わる時…その時にもきっ…

21(日)に横浜の中山にある大蔵寺で踊ります

来週の日曜日、8/21(日)に大蔵寺というお寺の本堂で踊ります。友人の写真家、新納翔さんと下平竜矢さんが9日からお寺で写真展をしていて、その最終日に踊らせていただくことになりました。神奈川県の横浜市、中山という駅から徒歩8分ほどの場所です。大蔵…

11:52

しんどいことも矛盾も、しあわせや光みたいなものと等価なものとして認めたいのは、きりがないことが好きだからなんだろうな、ここにあることはなんの区別も不可能なこともなく、無限だといいたいからなんだと思う

太陽のはんたいがわ

陽が沈む頃、東の空におおきな三角の影が現れる。 太陽が山にさえぎられてできる影なのかな、わからないけれど。 影というよりは、闇みたいなのものが東の空から放射されているみたいに見える。

泥のからだ、あしのうら

夢。部屋のかたちは新宿のおうちに近い。南から北へからだは進むけれど、部屋を移動しても四肢のどこかはずっと前の部屋に残っている。先端が重たい泥のように置き去りにされながら、根元は引き伸ばされ足されて描かれるように伸びてゆく。千切れそうな危う…

懐かしいかもしれない場所、「海」をみて

とてもうつくしいものをみました。終わって、去られるときになんだか胸に穴があいたような気持ちになるくらい、自分をその時間に接着してしまっていたのだと思う。しばらく複雑な気持ちをかかえたままそこにある砂とか水とか鈴とかを眺めました。ああそうか…

早苗ちゃんの服

横畑早苗さんのJFW-IFF展示会への出展に参加しました。(早苗ちゃんの日記) 早苗ちゃんの服はからだのスピードからちょっと遅れてついてきて、肌をやわらかく押し、すとんと重みで落ちてくれる。 あ、ふと気付いたんだけど、早苗ちゃんの服の重みって、バレ…

これからねぐらへ

写真は皮膚

ルーニィに11月の個展についての相談をさせて頂きに行った。撮りためた写真の中から選びながら、自分が写真でどういうことをしたいのかなということが少しはっきりしてきたような気がします。何をしたいかというより、自分にとって写真はどういう役割で、…

bird bird bird!!

ペットショップは好きじゃない。 小さすぎる犬や猫が売り買いされる場所だから。 家族にする動物はもう少しほかの方法で見つけ、手渡されるのがいいような気がする。 たとえばドイツでは子犬はブリーダーがしかるべき時期まで親元でいろいろ学ばせてから新し…

隠れ家的散髪屋

bird shop

鳥のお店をとおりかかった

ひとりひとりのものであり、ひとりひとりのものでないもののこと

ある本を読んで、初めて氷に触った時のことを思い出した。わからない。ほんとうの記憶じゃないかもしれないけど。すごく澄んだ濡れたかたまりだったのにとても熱くてびっくりした。火傷をしたのかと思ったら手も濡れていた。透明の中に炎がつまっているんだ…

つばめの子

横浜ヴァージンフェスのため大桟橋に行っていた。お昼から戻ってきて入り口を入ろうとしたらしげみさんが足元にうずくまっている鳥をみつけた。大桟橋の入り口は大きなくじらの口みたいになっていてそこが全部ガラス張りなのできっとぶつかって落ちたんだろ…