2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

発言する夢

自分が高校の授業中に長々と発言している夢をみた。言葉が記号であり伝達の手段であるならばどうして私たちのコミュニケーションはうまくいっていないのか、ということに対して気づきがあって、それをみんなの前で懸命に話すという夢。 どういう発言だったか…

図書館と図書館の話と迷宮の話

ページが抜け落ちてしまった図書館の本を返しに行った。多分直せると思うからと受け取ってくれた。専門家の手に渡ってひと安心。これまで何度も修復されているようなので壊れたのは私のせいだけではないと分かっているけれど、本が解けてしまうのは胸が痛む…

『砂の子ども』、家の一部になる

やっと体調が回復した。なんとなくの不調が続くとだんだん「具合が悪いような気がしているだけかもしれない」「休むことに慣れてしまっただけかもしれない」と思い始めるのだけれど、こうして元気になってみるとわかる。確かに具合の悪い一週間だった。 久し…

守り人

眠り続けている。 せっかく外に出られないのに本も読むことができないなんてひどい。でもそろそろ起きていられるようになった。友人が訪ねてきてくれていて(でも伝染すわけにいかないから私は寝たままでいる)その声に起きたのだけど、私だけ閉じこもってい…

空間の測り直し、頭でっかち

復活祭で週末の仕事がなかったので爪が2週間分伸びていた。一昨日あたりから爪の先で壁を引っ掻いたり服に引っかけたりすることが数度あった。ほんの数ミリのことなのに、この数年で自分の腕の長さ、作動半径は爪をきちっと切った時のものがすっかりインプッ…

得意でも不得意でもない、雹が降った

(読書感想文が話題になっていて思い出したのだけれど)子どもの頃から、自分がどういう風に取り組んだかだけが関心ごとであって、人からの評価はあまり気にしたことがないかもしれない。私にとって読書感想文は自分が発見したことを好きに書ける機会であっ…

微熱

皮膚の表面が嫌な感じでざわざわしだすと大抵熱が出る。そういえば頭を振るとがんがんするし首の周りのリンパ腺も腫れているかんじ。いつもよりも空気に粘度がある。無理をしたり雨に打たれたり人と長いこと話しすぎたりしたわけでもないのに熱が出るなんて…

何のためのプライドなのか

あるジャーナリストの名前がタイムラインに飛び込んできて、思い出したので書く。 数年前、友人ダンサーに頼まれて舞台写真を撮ったことがある。私は本番にシャッター音が鳴るのが嫌だからゲネで写真は撮りきって、本番は映像を撮っていた。その公演には数組…

今日は休日

いつもの八百屋さんがイチゴをひとパックおまけしてくれたので(なんという太っ腹!)帰り道にスーパーでクリームフレッシュを買った。クリームフレッシュは生クリームのようなほんのりチーズっぽい酸味のあるようなものでおやつにもおかずにも使える。スー…

世界についてゆけない気がする焦り

去年末にスペースで、パンデミック後に時間差で襲ってきた憂鬱の話をした。もう世界は動き始めているし自分も物理的には動けるはずなのにコロナ禍で被った状況がそうはさせてくれないことで自分だけまだ時間が止まったままでいる、ような焦りについて。あの…

口を慣らす、溢れることを読み合うのは楽しかったけど

大江健三郎のインタビューを聴いた。 同時通訳の方の言葉がわかりやすいフランス語なので参考になる。後半はミラン・クンデラの話。ミラン・クンデラもチェコ人でありながらフランス語で書いた作家だった。『La Fête de l'insignifiance』を評価していたので…

集中できない、かかとの骨、古巣

最近うまく集中できない理由は、今これをすることが最良のことなんだろうか、とふと疑ってしまうことだ。喫緊の目的や締め切りのあることならぐっと入り込めるが、そうでないこと、勉強や読書や長期的なプロジェクトについては本当に今このことをしている場…