微熱

皮膚の表面が嫌な感じでざわざわしだすと大抵熱が出る。そういえば頭を振るとがんがんするし首の周りのリンパ腺も腫れているかんじ。いつもよりも空気に粘度がある。無理をしたり雨に打たれたり人と長いこと話しすぎたりしたわけでもないのに熱が出るなんて。
フランスに来てすぐは、日本でひいていた風邪とは違ってすぐには治らず微熱も引かずしばらくはしんどかった。きっと同じ「風邪」でも違う風邪なんだろう。数年で慣れたけれどコロナで人に会わなくなった後は誰かに会うたびに微熱を出していた。

子供の頃から月に一度は39℃を超える熱を出していた。1日か2日でけろりと治るので良い消毒だとしか思わずただ丸まって眠り、病院に行ったこともない。一度だけ41℃まで熱が上がった時にはさすがに母が氷枕を用意してくれた。
高熱より微熱の方がしんどい。
やっと熱が下がってきた。今日は仕事を休ませてもらった。好きなことをし放題な時間が手に入ったのにだるくてこんこんと眠り続けてしまう。


15時すぎにやっと起き出して、仕事を少し。旅程を組み立てながら、パリはなんと予定の立てづらい街であろうかと思う。
下調べだけで数時間要してしまう。割の良い仕事ではない。

読みたいし書きたい、と思うけれど、そのことをしている自分の半分は生煮えというか、別に生み出した!というすっきり感がほしいわけではないけれど、なんだろ、そうそう、自家中毒。めぐりがわるい。人に会うのがいつでも最良で最速の問題解決法なのも知っているけれど、「けれど」って書いてしまうんだよな。