2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

* 石原智是個展+『In The Light』 30日ソロで踊ります

昨日は月曜からの石原さんの個展の搬入と照明セッティングがありました。駆けつけると音楽のチャーリーさんがいて、なにを申し合わせるでもなく音を出してくださってなんとなくそこでセッション。思ったとおり、次から次へとイメージがすべり出て、連れてゆ…

* ミニガーデンの世話をする

種を植えてから2週間。すっかり芽が伸びた。(けど写真は現像がやっとできあがった、植えた直後)間引かなきゃいけないんだけど芽を摘むのがしのびなくてどうしようかなーと迷っているうちにばんばん絡んでたいへんなことに。もう一度説明書を読むと、室内で…

* 停滞、ひよどり日和

なにか、閉じた感覚がある。からだの中は扁平な静けさで包まれている。森の向こうまで見透かしたいのに自分の周りのごくそばのできごとには重く視線がいかないような。そんなに次々とわかって、かわってゆくはずはないと自分を落ち着かせているけれど、今剥…

淡路島日記/繰り返しそこにいた景色

夏に淡路島ウィンドファームで見つめ続けたのはこんな場所でした。低い下草が生えていて、ところどころはげて苔が見えたり、しゅっとセイタカアワダチソウがあったり黄色や白の小さな花があって。トンボがまっすぐ飛び、踏むたびにバッタが逃げ、顔をあげる…

淡路島日記/浮かぶ島

みんなでいつもより高い風車の足元まで行った。 少し張り出しているので遠くの海に乗っかっているような景色。たくさんの風車がプロペラで、この島は空に浮いているような気がした。フロートテンプルみたいだー、とつぶやいたけど誰にもわかってもらえなかっ…

* memo/ローザス『ツァイトゥング Zeitung』

日時:11月27日(金)開演19:30 ※終了後アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルによるポスト・トーク 28日(土)開演16:00 29日(日)開演16:00 場所:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル出演:ローザス(9名) アラ…

* 淡路島日記/海を歩く

海。 広すぎて、大きすぎて、ほんのちいさな一部を切り取るしかできない。 海のずっと先のほうまでこの道が続いていて、どんどん歩いた。だいきらいなフナムシがいてずっと全身が鳥肌だったけれど。海の真ん中(じゃないけど)のほうを歩いている感覚はとて…

* 火と水、石と木

ひとりでいっておいで、とぽんと放たれてしばらくはこころもとなかった。薄い表面になって流れる水を長いこと見ていた。わたしのなかの水のことを思った。予想しなかった景色に呆然とした。自分の時間と大きさが急にわからなくなった。まずはわたしも筋を通…

* ひんやりあしともこもこおなか

こんな雨の、白い灰色な朝でもちゅんが指にとまっているだけでそこから鮮やかであたたかになれる。朝、爪を切ってあげた。ぱたぱたと出かけないですむ朝は、とてもおだやかで甘えた顔をしている。すずめの足の裏とおなか。写真だとよくわからないけれど。ち…

流れ星、まぼろしの空

双子座流星群を見たいなとベランダにでたらちょうど空の真ん中に冷たい雲がかかっていた。氷のつぶのような薄い雲だけれどオリオン座を薄く隠していて、けれどかえって地上は遠くまでぐるりと澄んで見えた。見つめているととりとめのないことを考えてしまう…

写真展打ち合わせ

月曜は来年1月末の写真展の打ち合わせのため4人が集合。黒耳ちゃんが作成してくれたDMを受け取り、進捗状況をお互い報告。どんな作品を何枚、どのような額装で展示するか。パーティーはどうするか、いつ在廊できるか。どういうところにどういう方法で宣伝…

* ぎっしり

ときどき目にしてとても気になる、はびこりハウス。がさがさと息苦しくなるのだけれど、その苦しさとこの惹かれるわけが別べつにできない。おでこが裏側から撫でられるような。ひとのいとなみがこうして時間を経てのみこまれていくさまはとてもきれい。わた…

* 淡路島日記/仕事が終わったあとには

5時でパフォーマンスタイムは終了。だからいつもそれから順番にお風呂に入ったり、洗濯したり、ご飯を作って食べたりした。でもほとんどはご飯を作らずに遊びに行ったかもしれない。この日は温泉に行こう!とすぐに車に乗り込んだ。夕陽、夕陽。 お風呂屋さ…

淡路島日記/丸い橋の先の島

海岸のずっと端にある、丸い橋で繋がった島。遠くからみて気になっていたから近づいた。近づいたら神社のようなものも見えて、ますます興味津々。 なのにたまたま入れない日だった。とても残念。 ちゃぷちゃぷ。 ちゃぷちゃぷ。水さえみればすぐに裸足になっ…

* 雪虫

八王子の石原さんのおうちにお邪魔したとき、庭で青白いおしりのちいさな虫を見かけた。今まで見たことのない虫だった。白い小さな花びらのかけらを運んでいるのかと思った。無風の、あたたかい日差しのなかをゆっくりと確かめるように飛んで、きらきら光っ…

* 雪の植物園、ひとりあるき

ひとりで歩くことが自分にとって特別なものだと気付いたのは雪のコペンハーゲンをひとりで歩いたときかもしれない。新しい国に行くと電車やトラムやバスの乗り方が分からないからひたすら歩く。コペンハーゲンは小さな街だからすぐに一周してしまった。買っ…

ゆれる、その周辺

目をこらして字を追うととげとげとしたかたちばかりがあたまに入って話がわからなくなる。紙の少し奥に焦点をあてて字の色を流すようにたどるとすっとうまくいく。物語を読むときのはなし。それもこれもいいよ、というわたしのアドバイスは全然甘やかしじゃ…

淡路島日記/漁港のねこたち

お魚くわえたのらねこ。とらないよ!とアピールしながら近づいてもどんどん逃げていっちゃった。 いっぱい子猫がいたのにシャッターが遅いからみんな逃げちゃった。この子と私は、きっとのろさが一緒だったんだ。

* 淡路島日記/漁師のおじさんもうひとり

たちうお。小さい頃よくお母さんがホワイトソースをかけるムニエルにしてくれた。骨がするどくて皮をむいたすぐしたの皮膚に銀色がうつってきれいだった。魚の骨はとても肉に密着しているけれど、ひとはどうなんだろう?なんとなく、肉はにくの膜につつまれ…

* 過去と未来の夕焼けぜんぶ

夕焼けがきれいで写真を撮っているあいだにもどんどん暗くなる空にどきどきした。失うことのどきどきなのか、あんまりいっぱいとどめておくことへのどきどきなのか。あかくなりはじめた空をなんの邪魔もはいらないこころで静かにただ眺めていられたらいいだ…

* 左の目の逃げる猫へ

はなしことばの、そのまた奥まった部分で話ができるひとはそういない。試しに筋道よりも色がまさったことばを投げかけてみる。それを含んでくれたら、手探りでさらに一緒に降りてゆく。自分だけではひかりを当てられなかった部分を歩き、自分には拾い上げら…

火を閉ざす水、水を別つ火

自分の写真を見て、なにかが足りないと思う。わたしがそこにあるといいなと願うなにものかの、もしかしたら要のようなもの。いつも惜しくもあいまいに撒き散らされ、訴えかけるには朧ろなままとけてしまう。それはわたしの世界との関わりかたがそうであるか…

* 写真展いろいろ(下平竜矢さん、サルガドetc)

からだの無理よりも、感覚や頭をつかうことのほうが消耗するみたいで、やっぱり風邪をひきました。いつも以上に声が低い。昨日はあちこちの写真展に行った。東京にはあんなにたくさん無料のギャラリーがあるんだなあ。なぜ無料なんだろう。芸術であってもそ…

淡路島日記/風車のしたで

よくいろんなことを話した。きれぎれに、だいじなことを。 ときどきひとりずつになって。 今年の夏休みはしばらくからだにいきている。

* こやしをもらった土曜日と日曜日

11月の終わりに個展で躍らせていただく石原さん (Click!) のおうちにお邪魔しました。八王子からバスに乗って、そして電話をしてナビをしてもらいながら待ち合わせに向かう。待ち合わせ場所は石原さんが実際に絵を描いている場所。 石原さんは小比企という町…

* 夢/神殿

夢。神殿にいる。先生のようなひとがいて、たくさんの生徒を引き連れてこの神殿の謎を解こうとしている。トラップが厳しくて少しでも罠にかかると神殿の中心の深い穴から真っ黒な影のもののけが列をなして飛んできてみさかいなく食べてしまうので、まだほん…

* 『天使』、『雲雀』 佐藤亜紀

中庭の木に小鳥が来ているのを見付けた。小さな体の重みや羽毛のふくらみ、陽の光に溶けて滴る枝先の水滴まで感じ取れた。彼はその暖かい塊を手の中に包み込むように感覚で包んだ。それから、軽くつついた。小鳥は驚いて飛び去った。更に体の力を抜いた。捉…

淡路島日記/まちあるき

つばめの子をよく見かけた。もうすっかり大きくなっているのに毛はまだ茶色で柔らかそうだった。つばめを見かけるたび、ちゅんのことを考えた。ちゅんも子供のときはこんなにくちばしがとがっていなくて、はげはげだったのに。こんなにするどいくちばしがず…

夢/本屋さん、キューブリックの

夢。リハーサルのために埼玉から横浜まで向かうことになっている。けれど3時間ほど余裕があるので一度おうちに帰ろう…というときに新宿に着き、やっぱりここで本を買ってお茶を飲むことにしようと決める。デパートの外階段から降りるようになっているこの本…

* 川へ

前日からの気持ちのぎざぎざをどうにか静める一日にしようと午前中ぼんやりしていたのだけれど、友人からのメールで一緒にお散歩に出かけることになった。このごろはいつどう予定が転ぶかわからないから約束もできなくて、だからこうして急に暇が合うってと…