* 停滞、ひよどり日和



なにか、閉じた感覚がある。
からだの中は扁平な静けさで包まれている。
森の向こうまで見透かしたいのに自分の周りのごくそばのできごとには重く視線がいかないような。
そんなに次々とわかって、かわってゆくはずはないと自分を落ち着かせているけれど、今剥がないでどうする、という気持ちを後押ししたいみたいだ。
つんのめりながら心臓を無駄にどきどきさせている。
頭でっかちにならないこと。
けれど躊躇せず浴び、惜しまず放つこと。
…でもここしばらくずっとここを大回りしながらめぐっていることもわかっている。
この先にいけないのは、変えるべき何かが手付かずのままだからなのだということもわかっている。
すべてのことがそこで澱んでいる。

今日はやけに鳥が鳴いているなー。
ヒヨドリがずいぶん騒いでいる。
今日はおいしいご飯がたくさんあるんだろうか。
気温が気持ちよくて追いかけっこが盛り上がっているのかな。
とにかく、悪くない騒ぎ方。

+

月曜のパフォーマンスには自分の核のようなものをきちんと持ち込みたいと思う。
けれど、だから、あまりごちゃごちゃつくりこみたくない気もして、なかなか手がつかない。
その場になれば湯水のように動きがひらめくさ、と楽観できないから準備はしてゆくつもりだけれど、もしかしたらおおすじの物語とイメージをふくらませてあとはそこで素直になるのが一番いいのかもしれない。
即興であることをたくさん味わえるように。
とはいえ、考えてゆかないでいいわけではないので、マテリアルをみがいておこうとは思う。

+

明日は先週振付に行った小学校の学芸会本番。
落語のしじみ売りを題材にした脚本で、私がつけたのはオープニングの、アニメで言うと全員の紹介のような部分。
物語仕立てになっている。
1週間でどれだけつめたんだろう。
とても楽しみ。