淡路島日記/繰り返しそこにいた景色
夏に淡路島ウィンドファームで見つめ続けたのはこんな場所でした。
低い下草が生えていて、
ところどころはげて苔が見えたり、
しゅっとセイタカアワダチソウがあったり黄色や白の小さな花があって。
トンボがまっすぐ飛び、踏むたびにバッタが逃げ、顔をあげるといつも違う海と雲があった。
ここが山への入り口。
お客さんがくると出動!という感じで水とタオルと日焼け止めを持って車に乗り込んだ。
どのくらい日差しがきついかも、
帰ってきて夕焼けがどのくらい深くなったかも、
朝の風の強さも、ぜんぶこの景色で確かめた。
衣装。
淡路島のこの環境のなかに、東京で普段暮らしている私たちの景色を持ち込む、というイメージ。
どの衣装も着て踊ってみたけれど、最終的にはみのりちゃんが紫のドレス、えみちゃんが水玉のフリル、胸きらきらははなちゃん、チェックがななせちゃん、私が虹色に落ち着いた。
もう夏休みはとっくに終わって冬になるのに、なんでもない感触をまだ覚えている。