2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

森と芸術展と森と

art

東京都庭園美術館は目黒にあるのにこんもりしたちいさな森の中にあって、導入も含めてこの展示にぴったりだと思った。 雨がざーざー降っていたけれど木や土の匂いが濃くてそれを粒のまままとって絵をみる。ときどき、薄いカーテンや凝った窓枠の向こうに揺れ…

ゲンスブールと女たち、驚くべき学びの世界展

新宿のバルト9で『ゲンスブールと女たち』。 年を重ねるごとにほんとうのゲンスブールの顔を忘れるかんじ。 彼の曲がどんどん出てきて、女性関係とか事件とかもつぎつぎ出てきて、ゲンスブールを知っているひとはにやにやしながら観ちゃうかんじ。 しかし、…

舞踏のこと、『卵熱』

先週知人の舞踏公演を見て自分のなかでまとまりのつかぬというか行き場のないぼんやりとした疑問のようなものが頭から拭えないでいた。 いちばんこころを悩ませたのが、あのような作品が舞台という架空をお約束された場所で成立するものであるのかというすご…

チェロとかお泊り会とか

いつか時間ができたら、誰かのお下がりのチェロをもらって、誰にも教わらずに自分でひとつひとつ音をみつけてたどって、バッハの無伴奏チェロソナタを弾けるようになるんだ。 ただ呼吸みたいに木を触って、弦をあちこちひっかいてみて、ここ?みたいに訊きな…

鳥取・福岡・神戸/おにのひ

鬼の役をやった日は、大雪だったらどうしよう、の心配をくつがえしてとても晴れた日。 お世話になった原田フード。 ここでタイヨウさんがしるこサンドを教えてくれたのだった。

夢のなかの友人

いつかは会えるだろうと思いながらずっと逢うことを先延ばしにしてきた友人にやっと逢うことができた。彼女とは、あるひとりのひとと、夢の文章と、写真で繋がっている。遠くに行ってしまうというメッセージを受けたのでなんとか時間をつくってもらって、逢…

鳥取・福岡・神戸/こんこん

雪の降りしきる日 側溝が見えなくなっていて地元の方も車をはまらせていた 雪のしたからのぞくものって、もえているみたいに見えることがある

アネモネ

アネモネが好きと話したら覚えていてくれて、わざわざ育てて花が咲いてから届けてくれた。 いちばん元気でなくなった花は摘んで、コップに挿す。ちいさなつぼみのため。 こまめに元気のなくなった葉やつぼみや茎を切りながら、よくそれを撮った。 アネモネの…

春のいろいろ

木蓮の、花のぐっとカーブして丸くなったほうが、南なんだって教えてもらった。 ぺんぺん草はいまでもこどもたちに剥かれて、ちりちり鳴らされるのかな。

鳥取・福岡・神戸/鹿野のよる

鹿野の夜。 夜道ではほとんど誰にも逢わない。 TVの音や話し声もほとんどしない。 しずかで自分の雪を踏むざくざくという音やおしゃべりと息の音と。 ツアーにいくといつもそうなんだけど、稽古場が徒歩圏内だから全然私服を着ない。 朝パジャマから稽古着…

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

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Bunkamuraミュージアムにシュテーデル美術館所蔵展を見に行った。 「フェルメール《地理学者》と」っていう題がついているけどフェルメールの絵はほんとうに『地理学者』の1点しかなくて、フェルメールにつられると思ったら大間違いなんだから!と思いつつ…

鳥取・福岡・神戸/大雪の日

いちばん雪が積もった日、神社への階段が消えた 風で小さな雪玉がだんだん育ってゆくのをみた

はじめて踊りをはずかしいと感じたこと

自分の作品をやっとつくった、終わった、という興奮から醒めてみるといろんなことがなんとも恥ずかしい。 作品として未熟だったというところにその恥ずかしさがあるわけじゃなくて、ただ、自分が自分の作品を踊るということは全部まるごと吐露にすぎないわけ…

鳥取・福岡・神戸/鳥の劇場内

鳥の劇場はこんなかんじです。先週…というかおととい終わった本番のスタートはここ、鳥取。といってもスタートは10月で、こんなに雪だらけじゃなかったけれど。(こんなふうにスタートしました

鳥取・福岡・神戸/雪と樹

山にある木ぜんぶに雪がのっていると思うととても果てしない気がした 公民館も雪まみれ 遭難のお父さんみたいに部屋の片隅にいつも置いてあったウイスキー

本番の合間

マチネとソワレの間。昨日からちゃんとご飯を食べていなかったけど朝上本さん家のサンドウィッチを食べて、そして今も無理矢理おにぎりを食べる。昔は本番直前でももりもり食べていたのに、今は食べられなくなった。どんなに具合が悪くてもご飯を食べないな…

踊りに行くぜ!!

昨日初日を迎えました。3月11日に中止になった本番のリベンジ公演。あれから2ヵ月いろんなことがあったな…。と、アサヒアートスクエアに戻ってきて改めて考えてしまいました。作品はだいぶ削ぎ落とされて整理されて、見やすくなったのではないかなと思い…

平均律、音のせかいのこと

ピアノの調律をしているひとが書いた本を読んだ。平均律の成り立ちについて、知らなかったことを知った。何百年も昔のギリシャのひとは、どうやってオクターブ音が離れていると振動数が倍になる、とわかったんだろう。とか、音楽の知識がまるでないからやっ…

本と雨

雨がくるにおいにときどき空を見ていた。 雲が雨を落とすまでは去らない決心をしているみたいにびっしりと留まって、呼吸するとひたひた水がたまる。 今日稽古のあった森下スタジオはなんだか少しプールに似ていると思った。 中途半端に読んでいた本を2冊と…

「輪郭」動画や写真

6日に踊ったものをYouTubeにアップロードしていただきました。全部で40分もあるのですがよろしければ順番にご覧ください。(動画はマスナリジュンさん) + 改めて動画を見ると「なんだこれは」とダメを出したいところはたくさんあります…。 が、今はひと…

本番終わりました。ありがとうございました。

はじめてちゃんとつくった作品の本番。終わってとてもほっとしています。ヴァイオリンにも、衣裳にも光にもいのちをもらって、そしてそこに立ち会ってくれる方がいて。40分、一緒に過ごしてくれるお客さんに時間を預け、あずかり。はじまるまえに、70人…

今日(5月6日)、踊ります

作品のタイトルは「輪郭」にしました。色の名前を覚えたときのこと。それがわたしの最初の記憶、いちばんふるい記憶です。名前を知るまではその色のことを他の方法で呼んでいた気がします。ほかの色やことがらと区別するための、ことばですらない特別な感覚…

さんぽ3

すごく立派な椿が家を包んでいて、これはいっぽんなんだろうかね?とかどんな手入れをしているんだろうね?と話しながらぐるりとまわったら、庭師の方がまさに手入れをされているところだった。 きっと椿が見事なのも、この方の腕なんだなあとしばらくじっと…

さんぽ4

今の町に引っ越してきて15年くらい経つ。 最近になってやっとこんなにのんびりした景色がひろがっていたことに気付いた。 この日の夕方、はじめて買ったフィルムカメラが壊れた。 2月にも1台壊れちゃったのに、続いて。 でも修理やメンテナンスをしても…

さんぽ2

まばゆいほどのさくら。花びらはほのかにひかりを放って、虫たちを誘うのだそうです。 こんなふうにきれいに落ちているのは鳥のしわざかもしれない。

輪郭

本番の小屋の時間を稽古に頂いた。向かう時なぜだかものすごく緊張してずっと足にもちからが入らず、手も震えっぱなしだった。本番の日だったら無理矢理にでもあれこれ手を尽くして緊張を沈めるのだけれど、今日は好きにしたらいい、と野放しにした。早めに…

衣裳出来上がり、稽古しながら

ソロの時に着る衣裳を受け取りにいってきました。イメージを伝えたらすぐ大まかなかたちをつくってくれて、実際私が着てみて裾をざくざく切ったり腰や胸のラインを変えたり、あっという間に作業が進んで、楽しみだなぁ、って家に帰って一息ついたら(というの…

鳥取・福岡・神戸/鹿野のよる

鹿野の夜。夜道ではほとんど誰にも逢わない。TVの音や話し声もほとんどしない。しずかで自分の雪を踏むざくざくという音やおしゃべりと息の音と。ツアーにいくといつもそうなんだけど、稽古場が徒歩圏内だから全然私服を着ない。朝パジャマから稽古着に着…