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展示を見に行って考えたり感じたりしたこと

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メモ。 冷凍装置に笛が載っていて、凍りついて霜がおりているという作品であった。 一体何を言いたいのだろうな、 といのは、私自身、ここにある「コンセプト」のようなものに邪魔されず、この作家さんの足元へアプローチする道を見出すことをしてもいいので…

Lucio Fontana を見ての小さなメモ

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ほどこした行為のその真逆のことが、彫刻には残る。 そこに残っているのが、まさにその創作の行動を真逆にトレースしたものなのだということを、そんな改めて言うまでもないことなのだろうけれど、感じて、新しいことを見つけたような気持ちになる。 そこに…

ギャラリーでみたものメモ

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このところ見たもののメモ。 ●Jean Pierre Ruel http://jpruel.wix.com/jeanpierreruel なんだか焼き物とかコラージュのような感触があって気になった。色彩も好き。全部が同じ空間の切れ目みたいなところにすいっと入っちゃってる感じがして、こわばってる…

ギュスターヴ・モロー美術館のメモ

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家の近くにギュスターヴ・モロー美術館があることをうにこさんに教えていただいた。 モローは今までたぶん10点も見たことがない。けれど好き。と思う作家。 wikiによると(ウェブサイトの説明を読むのがむつかしいから)モローが1852年から暮らした邸宅が彼…

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たとえば踊ることは自分自身のうちのなにものか/全体のようなことをどうにかしようとすることだとして、写真はそこにあることに手出しをすることはできない、ようなことだとする。けれど今まであまりにも「自分が踊っている」ということにとらわれていて気…

聞こえない会話、どこにも繋がらない部屋

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クシシュトフ・ヴォディチコの「もし不審なものを見かけたら……」という作品をことあるごとに思い出す。「陰影礼讃」という展示で知った作品なのだけど何か自分の新しい部分をぺり、と剥がされたような感じがして、でも剥がされた箇所がどこなのか見えない。…

葉山からの海を見た日のこと

海への道。 葉山美術館はいいところでした。小旅行みたいなところもいい。モホイ=ナジを観にいったのですが、まったく無勉強で行ったのであんなにあらゆることをやっているひとだということに驚いた。彼の自画像の、白目とまつげの境目のところを見たときに…

森と芸術展と森と

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東京都庭園美術館は目黒にあるのにこんもりしたちいさな森の中にあって、導入も含めてこの展示にぴったりだと思った。 雨がざーざー降っていたけれど木や土の匂いが濃くてそれを粒のまままとって絵をみる。ときどき、薄いカーテンや凝った窓枠の向こうに揺れ…

ゲンスブールと女たち、驚くべき学びの世界展

新宿のバルト9で『ゲンスブールと女たち』。 年を重ねるごとにほんとうのゲンスブールの顔を忘れるかんじ。 彼の曲がどんどん出てきて、女性関係とか事件とかもつぎつぎ出てきて、ゲンスブールを知っているひとはにやにやしながら観ちゃうかんじ。 しかし、…

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

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Bunkamuraミュージアムにシュテーデル美術館所蔵展を見に行った。 「フェルメール《地理学者》と」っていう題がついているけどフェルメールの絵はほんとうに『地理学者』の1点しかなくて、フェルメールにつられると思ったら大間違いなんだから!と思いつつ…

森と芸術展と森と

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東京都庭園美術館は目黒にあるのにこんもりしたちいさな森の中にあって、導入も含めてこの展示にぴったりだと思った。雨がざーざー降っていたけれど木や土の匂いが濃くてそれを粒のまままとって絵をみる。ときどき、薄いカーテンや凝った窓枠の向こうに揺れ…

崔在銀 展―アショカの森/原美術館

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・アショカの森入ってすぐの部屋がうろこのように重なった板で埋められている。遠くの窓にむかって少しきつめの坂。入り口から少しだったら入れますよ、と言われて入ってみるとぎしぎし音をたてて、この下には何があるんだろう?と想像する。アラスカのトウ…

牧谿、いろんな白

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たいていの場所にはいけるしたいていのものは手に入るけれど、だからこそその特別じゃないもののなかに自分を通してとくべつなものにできるかどうかが重要なんだろう。それは喪失のようなものかもしれないし、愛着かもしれないし、着眼点かもしれない。+牧谿…

打ち寄せるのはくりかえししるしをつけるためであるのか

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母の習字の先生の字がとても好きだった。線のふちのかんじも、たっぷりとしたまるみも、くっと曲がるその粋な角も、予感させるようなおわりかたも。どんなに気軽に書いた字もすべてよくて、字どころか、訂正箇所から引いた棒線いっぽんにもちからがあった。…

不思議の国のアリス展にくろみみちゃん

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来年「あわせ鏡」で一緒に写真を出展する黒耳堂ちゃんがギャラリースコットでの不思議の国のアリス展に参加されるそう。このあいだ製作途中のうさぎちゃんを見せてもらっちゃいました。かわいかったー。繊維をつかって(つまり布とか糸とかを針で)なにかを…

共震

話していると今一番わたしのこころをとらえて離さないもの、頭をぱんぱんに膨らませているものにどんどんじょうろでお水を与えられているよう。めまいがするくらいに膨大で深遠なそのことをみみかきくらいに小さく、だけど繊細に、ちょこっとずつ耕している…

うたを聴きに

友達のライブに。最近じっくり話をして、ようやくほんとうに入り口にたてたかもしれない。仕事の話も仕事以外にやりたいことがある話も。 いろんなことが符合する。好きなことや感じること、持っている風景。でも私たちはとても違うと思う。符号が少ない友達…

漆黒

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(これは蔵ではないけれど、)このあいだ「美の壷」という番組で蔵のことをやっていた。宝物を守るために壁には平瓦をいれ、そのつなぎ目を漆喰で装飾する。左官の職人さんが漆喰を少しずつ盛り上げ、乾かし、また盛り上げる。壁の素肌の美しさ。(ふと思い…

ロスコのこと、メモ

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ロスコから色んなことを感じてぽつぽつとメモしている。決して開くことのない窓を備えた壁美術館でロスコを眺めたときに、そのさびて崩れそうな柱の隙間をなんとかぬってくぐれないだろうか、とこころみた。けれど自分のからだが本当に薄く、2次元にならない…

『ミチシルベ』

とても不思議なご縁でTHE ROYAL CROWNのCKさんというミュージシャンのかたとつながることができました。近々発売される新曲のジャケットに私の写真を使ってくださることになったのです。たまたまCKさんが選んでくださった写真が走る.jpのHPのために撮…

SOUR '日々の音色'

深夜番組で紹介されていたたのしいPV。こんなことやりたいな。