少しの間substackへ

少しこちらを留守にして、ニュースレターのできるsubstackというサイトで時々日記を書こうと思います。 更新頻度は今までと同じようにまちまちですが、メールボックスに直接ひらりと報せが舞い込むみたいにお届けできるのがいいかなと思って。詳しくはこちら…

死に関する短編

20:22今日も昨日も10日前も3ヶ月前にも心に留めなかった人のことを口性なく言うのも悼むのも、その間にはたらいているものの中に似たものが潜んでいるような気がして、自分の胸のうちに薄暗いものに感じる。 ガルシア・マルケスの短編集『青犬の目』を読んで…

さぼり、本に書き込む、バイアスのない

11:03しいたけ占いによるとこの下半期は今まで水面下で耕していたことが日の目を見るでしょうとのことだったが、私は水面下で耕すこともなくただじっと潜水していただけで手を動かしていなかったので日の目を見るような何事もないのだった。外から色んな音が…

そのちぐはぐがわたしの土台を狂わせる、中華街、intime/intimider

12:45あることに対してはとても広い視野を持って複雑で時差のある思考ができるのに、あることに対しては急に視野が閉じて自分の物語に引き込みすぎて偏ってしまう、ような例をときどきみかけることがある。特に、社会的なことでは明晰で遠くまで繋がる説明を…

断る、大事なことは伝えたい、裏方

15:40友人にすげない返事を返してしまった。真面目に考えれば考えるほど、人とつながることから遠ざかる。何か私には見えていないことがあるのかもしれない。大勢に対して言いたいことなんてそんなにない。以前はあったような気がしたんだけど。色んな意味で…

7月4日の日記

0:50『ゴッドファーザーpart2』を見終える。初めて見た時には強く打たれた記憶があるけど、今回は少しヴィトの人生の描き方の薄さが気になった。筋を通す人柄はうかがえるから彼がその後どう人と深く結びついて組織を大きくしていったかは想像できなくもない…

7月3日の日記

10:59フォローしている方からblueskyのご招待をいただけることになった。うまく活用できるかまだ分からないけれど少しそこでも過ごしてみようと思う。アカウント名は@amayadori.bsky.socialです。ブックマーク機能がないのかな?とかリスト機能はあるのかな…

7月2日の日記

13:29マルシェで1週間分の買い物をし、ご飯を食べつつ『ゴッドファーザーpart1』の続きを見終える。この時のマーロン・ブランドの年齢を見て驚く。確かに肌の艶や体の感じが若いのが見て取れる。前回(25年前)見た時には気が付かなかった。Naturaliaで買っ…

7月1日の日記

20:34それでもTwitterから離れずにいたのは多様な情報や意見にアクセスする手段としてはまだ有効であると思ったからであって、閲覧ツイート数に制限がかけられてしまうのなら検索の場としてもブックマークの場としても用をなさない。例えばまさにこの数日間…

フランスで起こっている暴動から考えたこと

昨晩、うとうとしかけた頃に破裂音が聞こえてきた。変な時間に花火があがることはそう珍しくないのだけれどあまりにも長く続くのでこれはさすがにバカンスに入って浮かれている花火ではないなとツイッターで「パリ 花火」で調べる。ナンテールの警官による少…

おまけ、油断する夕方、無花果ケーキ

11:35マルシェへ。玉ねぎ、にんにく、生姜、トマト、長ネギ、ベトラブ、人参、きゅうり、メロン、平たい桃、さくらんぼを買う。ブルーベリーとレタスをおまけしてくれる。いつも何かとおまけしてくれる。これも戦略だし売れ残りそうなものをくれているのは分…

ちょっとした日記

15:22複雑なことを内包する話をしたり、細かな感覚の話ができたり、広くて射程の長い視野を持っているような風に話したり、想像力や客観性を持っているように聞こえたり、ある現象をうまいこと言葉に変換していたり、言葉を扱うことがうまい人がいっぱいいる…

Twitter風の日記

21:40久しぶりに音楽を聴いたら胸がいっぱいになってしまってしばしぼんやり 15:52まともでいる、というのを自分のまともじゃない部分をひた隠しにすることだと小さな頃は思っていた。鼻歌も周りからは聞こえないと思っていた(口を閉じているから)のに実際…

ラジオ、自分のために動くのが苦手

11:37ラジオに出演することになった。あまりフランスらしからぬ生活をしているから偏ったフランスのことしか語れないとも思うけれど気軽にやってみることにする。時差の計算を間違ったので深夜遅くまで起きていないといけないのが心配、相談してみよう。さす…

同級生がTwitterをやめる

Twitterでずっと同級生のような気持ちでいた方がついにTwitterを離れる宣言をされた。つぶやき(とはもうそこでは言わないのだろうけれど)を追いたい気持ちもあるから私もblueskyにアカウントを持ってみようかな…と揺さぶられたが、まあ今すぐに決めないで…

計算できる読書時間、庭を縦切りにする

『La fin des temps(世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド)』、計算士のライバルたちとやみくろが結託しているという話を聞くところまで。どんなに頑張ってもこれ以上速くは読めないのであとはどのくらい読んでいられるか(自由時間の都合と頭の…

金色の毛並みと骨、VISA、Fabrice Hyber La Vallée

『La fin des temps(世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド)』を読んでいる。まとまった時間が取れないと本を読む心構えができないこのごろなので、フランス語の本だと余計にそうで、ましてやこの本は分厚いので歩きながらとか寝転びながら読むこ…

発言する夢

自分が高校の授業中に長々と発言している夢をみた。言葉が記号であり伝達の手段であるならばどうして私たちのコミュニケーションはうまくいっていないのか、ということに対して気づきがあって、それをみんなの前で懸命に話すという夢。 どういう発言だったか…

図書館と図書館の話と迷宮の話

ページが抜け落ちてしまった図書館の本を返しに行った。多分直せると思うからと受け取ってくれた。専門家の手に渡ってひと安心。これまで何度も修復されているようなので壊れたのは私のせいだけではないと分かっているけれど、本が解けてしまうのは胸が痛む…

『砂の子ども』、家の一部になる

やっと体調が回復した。なんとなくの不調が続くとだんだん「具合が悪いような気がしているだけかもしれない」「休むことに慣れてしまっただけかもしれない」と思い始めるのだけれど、こうして元気になってみるとわかる。確かに具合の悪い一週間だった。 久し…

守り人

眠り続けている。 せっかく外に出られないのに本も読むことができないなんてひどい。でもそろそろ起きていられるようになった。友人が訪ねてきてくれていて(でも伝染すわけにいかないから私は寝たままでいる)その声に起きたのだけど、私だけ閉じこもってい…

空間の測り直し、頭でっかち

復活祭で週末の仕事がなかったので爪が2週間分伸びていた。一昨日あたりから爪の先で壁を引っ掻いたり服に引っかけたりすることが数度あった。ほんの数ミリのことなのに、この数年で自分の腕の長さ、作動半径は爪をきちっと切った時のものがすっかりインプッ…

得意でも不得意でもない、雹が降った

(読書感想文が話題になっていて思い出したのだけれど)子どもの頃から、自分がどういう風に取り組んだかだけが関心ごとであって、人からの評価はあまり気にしたことがないかもしれない。私にとって読書感想文は自分が発見したことを好きに書ける機会であっ…

微熱

皮膚の表面が嫌な感じでざわざわしだすと大抵熱が出る。そういえば頭を振るとがんがんするし首の周りのリンパ腺も腫れているかんじ。いつもよりも空気に粘度がある。無理をしたり雨に打たれたり人と長いこと話しすぎたりしたわけでもないのに熱が出るなんて…

何のためのプライドなのか

あるジャーナリストの名前がタイムラインに飛び込んできて、思い出したので書く。 数年前、友人ダンサーに頼まれて舞台写真を撮ったことがある。私は本番にシャッター音が鳴るのが嫌だからゲネで写真は撮りきって、本番は映像を撮っていた。その公演には数組…

今日は休日

いつもの八百屋さんがイチゴをひとパックおまけしてくれたので(なんという太っ腹!)帰り道にスーパーでクリームフレッシュを買った。クリームフレッシュは生クリームのようなほんのりチーズっぽい酸味のあるようなものでおやつにもおかずにも使える。スー…

世界についてゆけない気がする焦り

去年末にスペースで、パンデミック後に時間差で襲ってきた憂鬱の話をした。もう世界は動き始めているし自分も物理的には動けるはずなのにコロナ禍で被った状況がそうはさせてくれないことで自分だけまだ時間が止まったままでいる、ような焦りについて。あの…

口を慣らす、溢れることを読み合うのは楽しかったけど

大江健三郎のインタビューを聴いた。 同時通訳の方の言葉がわかりやすいフランス語なので参考になる。後半はミラン・クンデラの話。ミラン・クンデラもチェコ人でありながらフランス語で書いた作家だった。『La Fête de l'insignifiance』を評価していたので…

集中できない、かかとの骨、古巣

最近うまく集中できない理由は、今これをすることが最良のことなんだろうか、とふと疑ってしまうことだ。喫緊の目的や締め切りのあることならぐっと入り込めるが、そうでないこと、勉強や読書や長期的なプロジェクトについては本当に今このことをしている場…

これから植える準備

傷んでいる葉を除いたりくっつき合い過ぎている株を間引いたりしただけでほんの数分後には残りの植物がしゃきっとし始める。錯覚でも思い込みでもないけれど、さっきと何が違うのかは説明できない。ただ目に光が宿ったようにぴんとしてる。この間、葉の表面…