これから植える準備

傷んでいる葉を除いたりくっつき合い過ぎている株を間引いたりしただけでほんの数分後には残りの植物がしゃきっとし始める。錯覚でも思い込みでもないけれど、さっきと何が違うのかは説明できない。ただ目に光が宿ったようにぴんとしてる。この間、葉の表面から埃をぬぐってあげたパキラもそうだった。
明るくなった庭を知らない猫が覗きにきた。

間引いたクリスマスローズをジャムの空き瓶に挿し、伸び切る前のアスパラはお味噌汁に入れた。
青空のところどころに灰紫の雲がしのびよって大粒の雨をばらばらと落とす。竹の葉や柵やガラス窓からふりおとされる水滴が太陽の光を乱反射して万華鏡のよう。あまり明るいから西の窓にいくつか植物を移動させた。
もうすぐ夏時間に移行する。いつもは夏時間になる少し前から「こんなに日が伸びたからそろそろだな」という心構えがあるのだけれど、今年はそんなことを考えなかった。夕方が明るくて嬉しいなとは思っていたのに。

 

語学の天才まで1億光年』を引き続き読んでいる。

私は必要があれば何でもやるのだが、必要がなくなればやる気ゼロに

というところにいたく共感する。
読んでいる間ずっと面白いのだけれど、ラテンアメリカ文学の魅力を語った部分は何回も読み直してしまった。『エレンディラ』、また読みたい。イサベル・アジェンデの自伝的小説?エッセイ?がうちにあるのだった。読まねば。
それからエマニュエル・ドンガラの『Le Feu des Origines』はぜひ原書を読んでみたいと思った。