2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

* 新宿/職安通りから電車沿いの橋

あてどもなく街を歩くとき、可笑しいくらいその動機は単純だ。そうして目に留めるものは儚いのに、その軌跡は深く重たい。 あてどもなく街を歩くとき、たいていわたしは混乱している。どこにもたどり着かないように歩いて、あちらこちらに置いてくる。もしか…

写真展「あわせ鏡」がはじまりました

火曜日から写真展「あわせ鏡」が始まりました。写真をギャラリーに貼り付けてしまったらもう、ふと自分の掌にはなにも残っていないことに気がつきました。もうそこに預けてしまってあとは、待つしかないような。火曜日に在廊して帰ってからずっと長い影のよ…

写真展「あわせ鏡」本日より(日曜日まで)

日曜日にギャラリーに作品を運び込み、長い試行錯誤のすえ写真たちが落ち着きました。いや、ほんとうはほんの少しがさがさとした主張をしすぎているものも、外されてそわそわしているものもあるのだけれど、もうこれがどうしても、というふうになったかんじ…

* あわせ鏡搬入前日、明日はドレスデンバレエ

写真展の準備も大詰めです。日曜は搬入なのでしっかり用意をしなくっちゃ。(といいながら夜更かし)展示空間でこの写真がどんなふうに見えてくるのかな。それを感じたうえで、またいろいろ練り直したいことがあります。やはりその場の空気をかんじてみない…

ふたたび孤独のこと

「我々が一人でいる時というのは、我々の一生のうちで極めて重要な役割を果たすものなのである。或る種の力は、我々が一人でいる時だけにしか湧いてこないものであって、芸術家は創造するために、文筆家は考えを練るために、音楽家は作曲するために、そして…

* 新宿/歌舞伎町

ゴールデン街のうらのほう。中学校の時の合唱コンクール会場に向かうときにはじめてこの道を通った。 ぐっと凝縮された箱庭みたいなイメージ。ゴールデン街ってほんの少し、90%くらいの大きさなんじゃないかという感じがする。過ごす時間も、見せる自分も…

* ずっと未熟なわけ

昨日、写真展「あわせ鏡

* 新宿/花園神社

年末、芸能の神さま、花園神社へ。わたしが大人になったまち、新宿散策の出発点として選んだ花園神社。写真展の成功とこれからもすこやかに踊れますように、というようなことをつぶやき、あとはじっといろんな考えごとをした。神社での考えごとは思わぬふく…

* 写真展「あわせ鏡」のお知らせ

なるべく最新の感覚を展示にもってゆきたくて、ぎりぎりまで写真選びを粘っていたのですが、その写真も今日できあがります。ここに浮き上がってくるものが少しでも確かになるといい。そんなことを考えながら、けれどやっぱりすごく直感的な作業になってしま…

すくすく

きよふみのとこのちびちゃん。ほんとにかわいい。オスカルのように育てられたのでずっと母性本能みたいなものが私には欠けているんじゃないかと危惧していたけれど、まあそんなことはないみたい。 こないだ逢った時、何故か照れてたんだって。次逢ったらどん…

* いっぽんの樹

この樹、わたしをよんだ。そのまま素直に、わたしも引き寄せられていった。どうしたの?と触れてももちろんなにも言わないけれど。ほとんどうえばかりを向いて伸びていっている樹がある。根の近くに立つものを見下ろしている樹がある。この樹は、まっすぐ全…

焔と氷

水のそばがいい。知らないまちを歩くとき、いつも川を探す。遠くまででかけて辿りつくところに海か湖があるといいとおもう。わたしのなかにはひとつの静かな風景があって、それはことあるごとにわたしのなかで澄んだ音をたてる。見上げるひとみから胸のほう…

* 少しずつ変わってゆくこと

いろんなかたちで感情が流れてゆく。何が残っているのか考える暇はあるのに、とにかくからっぽになりたくてやりすごす。今のここに肩までつかっていたい気がして。 どうにでも動けるようにからだや気持ちをフリーにしておくべきことと、是が非でも突進しなき…

* 過去へ

今日は時間をさかのぼってきます。

* 飛行船

このごろ、飛行船をよく見かける。遠くにもちかくにも。ちゅんに見せてあげるけどたぶん、もう片方の目で背伸びをして指を差すわたしのことばかり見て飛行船のことは見ていないんだろう。

お正月散歩2

近所の小学校。こういうタイヤ、私の小学校にもあった。小さいころ私は運動神経が悪いと自分で思い込んでいて、すごくおてんばだったにもかかわらずこういうタイヤもちょっぴり恐かった。けれどなめられまいと、怖さを見せないようにしていた。今でも色とり…

お正月散歩

近所の神社。去年やおととしのお守りやらなにやらを持ったままにしていたから、お焚きあげをしてもらおうと持って行った。 近所にこんなちょっと小高いところがあるなんて知らなかった。ここは、すごく古い時代(鎌倉時代くらい)に街道だったところなんだっ…

品川神社

品川神社に行った。母が小さい頃によくここで遊んだと聞いていたから。 ちょっと前のブラタモリでも登っていた、品川神社の富士山。こんなふうに1合目からずっと上まで表示がある。母が小さいときにはこれはなかったし、富士山と呼ばれてもいなかったそうだ…

houseki

ときどき、ちゃんとひとなみに生きてゆけるのかわからなくなることがあるなにかを傷つけたり失ったりすることを恐れているわけじゃないもうおとなだからおそれているのはもっとすごくかんたんなことなんだまるでこどもみたいに +真夜中の空に問いかけてみて…

* しずく

未来も過去もおなじことなんだよ、ということばをときどき思い返す。感覚のどこかで知っていたそのことを、ただの空想に終わらせないでいられることにほっとした。時間の向かい風に鼻先を向けてたえず進んできたから、そのうちのなんにんかは潜るようにさか…

* 淡路島日記/香川のおうどんやさん

大きな台風がきて、パフォーマンスが中止になった日に、みんなで四国観光にでかけました。一番の目的は香川のうどん。ふつうのおうちなんだけど、中野さんのおうちのおうどん美味しいわね~、こんな美味しいなら売れるわよ。売っちゃえるわよ。という感じで…

* おさななじみ、縦の時間

シンガポールにいる友人と久しぶりに長いこと話をした。引越しの多かった私にとって、彼女がいちばん付き合いが長い。べったり一緒だったわけじゃなくて、でも逢う時にはぎゅっとつまった時間を過ごすから、これまでの人生のなかに点々と鮮やかな思い出の共…

NY/つりあい

不思議な展示。こんなふうに絶妙なバランスでずっと浮いているの。 雨で、美術館にはひとがおおかった。 6日にもういちど行ったとき、この装置を撤収していた。

* 空からはじまった新しい年

あけましておめでとうございます。今年の幕開けは満月と、月食と、月の入りと日の出でした。月が、白く雪をかぶった青い山に沈んでゆくさまは特別だった。太陽はこちらの目を細めさせるけれど月は、白いブラックホールのようにひっぱってゆく。巨大な骨のよ…