旅を思い出す本のこと

須賀敦子さんの本は異国の霧に覆われていていつも開くとヨーロッパでことこと過ごした時間のことを思い出す。長い電車の旅の間に彼女の本を読んだことも関係しているのかもしれないな。ベルリンではいつも友達がいたけれどバレエのレッスンに寝坊してもう誰…

福岡の自由時間9

卒業制作がなんだったか、全然思い出せなかった 福岡の中学には1学期間しかいかなかった。小学校の時に最悪の出逢い方をした女の子(私が空手を始めたのはその子に負けないため)と結局すごく仲良くなったんだけど、入学してすぐその女の子がクラスの男子を…

福岡の自由時間8

藤崎商店街から西新へ。西新で覚えているのは、蜂楽饅頭という回転焼きみたいな今川焼きみたいなおやつ。出かけるたびに買ってもらった。父があんこのものがとにかく好きで、実は父が食べたかっただけみたいだけど。 家に帰るまであったかくて、少し蒸気でし…

福岡の自由時間7

よかとぴあ があって、この海岸線はうんと変わったみたい。とはいえ、住んでいる時この海岸線には来たことがなかった。立ち入れなかったんだろうか。 あまりに自分の感覚とずれていて、びっくりした。だって、自分が住んでいた場所の近くに、時間が経ったと…

福岡の自由時間 4

小学校の校庭は松の木がたくさん生えていました。花粉の季節になると体育館の屋根とか、自転車置き場とかに黄色く花粉が積もってすごかった。子供のころ大量の花粉に鍛えられたから私は花粉症じゃないんだわ、って高校3年生の春まで思ってました。(その春…

福岡の自由時間 3

一番仲良くしていた友達が住んでいた家の場所がどうしても思い出せない。もしかしたらもう今ないのかな。 ここから水風船を落とされた記憶がある。ここから水風船を落とした記憶もある。どちらもほんとうのものなのか、ただ何か入れ替えのようなことが起こっ…

福岡の自由時間 2

どんなにわくわくしていてもはしゃいだりわー!って奇声をあげたりしないのが大人なのだなあ、ということを思った。子供の頃に見た景色を黙ってひとりで見ることが、夢をみる以上に不思議だった。 金屑川という川が家のそばを流れていて、よくパンの耳をカモ…

福岡の自由時間 1

『踊りに行くぜ!Ⅱ』の福岡公演の本番翌日の自由時間、子供のころ1年半だけ住んでいた場所を訪れました。福岡市の早良区百道というところ。椎名林檎さんをお好きな方は知っているかもしれない、彼女も育った町です。こんな機会でもないとなかなかいけないな…

鳥取・福岡・神戸/おにのひ

鬼の役をやった日は、大雪だったらどうしよう、の心配をくつがえしてとても晴れた日。 お世話になった原田フード。 ここでタイヨウさんがしるこサンドを教えてくれたのだった。

鳥取・福岡・神戸/こんこん

雪の降りしきる日 側溝が見えなくなっていて地元の方も車をはまらせていた 雪のしたからのぞくものって、もえているみたいに見えることがある

鳥取・福岡・神戸/鹿野のよる

鹿野の夜。 夜道ではほとんど誰にも逢わない。 TVの音や話し声もほとんどしない。 しずかで自分の雪を踏むざくざくという音やおしゃべりと息の音と。 ツアーにいくといつもそうなんだけど、稽古場が徒歩圏内だから全然私服を着ない。 朝パジャマから稽古着…

鳥取・福岡・神戸/鳥の劇場内

鳥の劇場はこんなかんじです。先週…というかおととい終わった本番のスタートはここ、鳥取。といってもスタートは10月で、こんなに雪だらけじゃなかったけれど。(こんなふうにスタートしました

鳥取・福岡・神戸/雪と樹

山にある木ぜんぶに雪がのっていると思うととても果てしない気がした 公民館も雪まみれ 遭難のお父さんみたいに部屋の片隅にいつも置いてあったウイスキー

鳥取・福岡・神戸/鹿野のよる

鹿野の夜。夜道ではほとんど誰にも逢わない。TVの音や話し声もほとんどしない。しずかで自分の雪を踏むざくざくという音やおしゃべりと息の音と。ツアーにいくといつもそうなんだけど、稽古場が徒歩圏内だから全然私服を着ない。朝パジャマから稽古着に着…

鳥取・福岡・神戸/逍遥

鳥取で、はじめてたったひとりになった時間。 ひとりで歩いているとただ色んなことを考える。 見たものから連想してそれがつらなって、いつのまにかどこからきたのかも分からなくなる。 ふと、一瞬前に考えていたことすらなんのことかよく分からなくなったり…

鳥取・福岡・神戸/いつもの道

ざくざく氷を踏んだ道がなつかしい。 タイヨウさんはよく踊ってた。 みのりちゃんとは話しながら。 こうだくんはよく機材のことを考えてた。 上本さんはどこかから話がおりてきて、急にそのことを話題にするかんじ。

鳥取・福岡・神戸/逍遥

鳥取で、はじめてたったひとりになった時間。 ひとりで歩いているとただ色んなことを考える。見たものから連想してそれがつらなって、いつのまにかどこからきたのかも分からなくなる。ふと、一瞬前に考えていたことすらなんのことかよく分からなくなったりも…

鳥取・福岡・大阪/鳥のカフェ

鳥の劇場の稽古場に、今年はカフェが移動してました。本番の日には美味しいかおりがしていた。余裕のなかったわたしは味わってみることができなかったけれど、やわらかい匂いといっしょにからだが膨らむみたいな、しあわせがありました。 きょろきょろするみ…

鳥取・福岡・大阪/雪に包まれた鳥取のまち

車から見る景色は雪ばかりだった。分厚く山を覆って、ちょっとスウェーデンを思い出してた。 劇場についたー。 タイヨウさん。 10月はこんなだった。間違い探し、みたい。

鳥取・福岡・伊丹/鳥取へ

しばらくばたばたしていて(去年もおととしもずっとばたばたしっぱなしだったけど)「踊りに行くぜ!」のツアーの時の写真がずっと現像されずに手元に残っていました。なかなか現像できなかったのは、これが大好きな写真を撮るともだち

そばに花のある

こんなふうに、食事にも花が添えられる。あざやかな脇役。入り口にはおおきな花瓶があって、いろんな花がみずみずしくむかえてくれた。「これは近所のかたがこのために育ててくれているんですよ」と教えてくれた見たことのない花もいくつか。今日こそ、花屋…

鳥取反省メモ

昨日のショーイングは地元の方がたくさん見に来てくださいました。こんなに興味を持って頂けるということと、これだけの声かけをして頂いたということに、自分が舞台に立つ責任も感じた今回でした。舞台に立つこと、何かをつくりだして見てもらうことはただ…

NY/セント・パトリック教会

教会に入ると少し涙が出るのは高い天井を見上げるからかな なにか特別な信仰を持っているわけではないけれど、ひとが祈ることや切に願うことはとても美しいと思う。それによってつくられた建物も音楽も物語のようなものも、はりつめてしいんとうつくしい。と…

NY/雨の日3

可愛い車。 雨のニューヨークを見られてよかった。 このあとにっこりしてくれた。

忙しいいちにちのこと

一日をふいにしたことで焦りが大きくなったのか、目を閉じるとNYでしたいと思っていたこと、できるはずだったこと、しなきゃいけないと思っていたことが次々に映像になって襲ってきて、まるで高熱の時の夢みたいだった。それなのに起きていたときのことは日…

NY/北の空

成田を19時半ごろ出発して、NYにはその日の18時半くらいに着く。感覚として、ずっと太陽を追いかけて日にちが進まないというのはわかる。でもアメリカへは太陽に背いて進むことになるのに。日付変更線って不思議だ。時間ってなんなのかな。飛行機で飛…

NY/成田

成田の町。夜に成田から出発するのは初めて。あのさくらは、見えなかった。

NY/成田にちかづく

成田への道にはいろんな思い出があって。 細かいことなんかなにひとつ覚えていないのに、歌っていた横顔と変わり、暮れてゆく景色のことだけ鮮明に覚えてる。 あの道を走った気がする、という道がこの道路からいつも見えて、でも確認する機会のないままだっ…

NYにつきました、空から見る灯り

映画でよく見る景色のなかにいます。不思議。滞在させていただくおうちはほんとうにいいところにあって、クライスラービルが目の前です。80年も前に建った建物で雰囲気も素敵。空港で川口さんと会い、そしてもうひとりのダンサーである向井千恵さんとお会…

淡路・大阪・神戸/無題

だから、夏を思い返してみようかな。走るように過ぎてしまった関西のことも、写真を手がかりに。 出来事を、ではなくて、じりじりする温度とかにおいとか。 海岸でバーベキューをしたとき。 写真がへただ。