鳥取・福岡・神戸/鹿野のよる



鹿野の夜。
夜道ではほとんど誰にも逢わない。
TVの音や話し声もほとんどしない。
しずかで自分の雪を踏むざくざくという音やおしゃべりと息の音と。

ツアーにいくといつもそうなんだけど、稽古場が徒歩圏内だから全然私服を着ない。
朝パジャマから稽古着に着替えてそのまま帰って来る。

灯油をかかえて。
雪かきのシャベルをかかえて。
炊飯器をかかえて。
残りの野菜をかかえて。


夜道はたいてい星がきれいに見えた。