* 写真展いろいろ(下平竜矢さん、サルガドetc)



からだの無理よりも、感覚や頭をつかうことのほうが消耗するみたいで、やっぱり風邪をひきました。
いつも以上に声が低い。

昨日はあちこちの写真展に行った。
東京にはあんなにたくさん無料のギャラリーがあるんだなあ。
なぜ無料なんだろう。
芸術であってもそれが仕事と呼べるものであれば(ってその判断は誰がするのか、基準はなにかって難しいけれど)入場料があっていいと思うんだけど…何でかしら。もちろんありがたいけれど、ね。

新宿にある無料のギャラリーを3つ。
品川のキャノンの展示場。
それから恵比寿でサルガドを。
いちばん好きだと思ったのは下平竜矢さん。
いまわたしは、そこに写っている(とか描かれているとか表されている)ものがそのもののちから加減・生命力でそこにいる、という作品にこころ惹かれるようだ。
飾られてもいない、けれど削られてもいない。
そばに寄り添ってそれを見つめている目を感じられる作品。
下平さんはなにか自分の根のようなところに立ち返りたくなったから今回は家族を作品にしたんです、とおっしゃっていた。
私も最近家族や近しいひとを撮りたくなったから、なにかどこか通じるような気がしてうれしかった。

■『family』下平竜矢