タスクがゼロになることなどない

f:id:amayadorinoshoko:20220315191250j:plain

こんなこと分析したって仕方がないのだけれど、私はなにかちょっとでも片付かないことがあるとそれがずっと気になるみたいだ。
やり残したことに気を取られていつまでも気持ちが切り替わらない。
それがだんだんひどくなってきていて困っていた。
誰かにメールの返信をしながら、フランス語やらなきゃ、夕飯のこと考えなきゃ、あれ買わなきゃ、アパートメントのことしなきゃ、となって集中できない。
一休みして本を読もうと思っても、フランス語やる時間に当てもせずに本を読むなんて…と罪悪感にかられる。
散歩をしていても、舞台の資料作成しなきゃいけないのに…などと考えて目の前のことを存分に楽しめない。

例えばだけど、掃除機は部屋の隅から隅までかけるものだけれど、時間がないときには汚れているところだけでもいい、という意見もある。そういう意見に私も賛成なのだけれど、そういうふうに丸く掃除をすると掃除機をかけなかった隅のあちこちがずっと気になって、からだのあちこちをそこに置き去りにしたままみたいな、そこにずっと見られているような、気持ち悪さにずっと付きまとわれることになる。
その結果どうしてもそわそわしてしまう。
じぶんのからだ以外のところにずっと心を残したまま、中央の自分だけを次の行為に持ってゆくのだけれど、なんとも集中できない。

究極には、フランス語や踊りのことは一生終わらないことなのに、なにかいつも体の片方がそっちに向かってしまって、今やるべきことに身が入らない。
一生片付くことはない(フランスから去るならフランス語からは逃れてもいいのだが)そのことたちに集中力を欠かされているなんてどう考えてもおかしい。
死ぬ気でなにかに取り組んでいない証拠だ。

たぶんご飯を作る行為にしても、一生続くものだという認識があるから重荷なのだ。
歯磨きくらいに思えば、一生続くことであっても苦にならないでしょ?と言われて、ああそうだ、根本的に変えないとだめだな、と思う。

マルチタスクができるほど器用じゃないし、管理能力が低いくせに潔癖症だし、そもそもすぐ道端の蟻に気を取られていつのまにか日が暮れているような人間なので、工夫して生きなければ。

ということで、今日はこれとこれとこれだけに集中する!
と紙に書いて、ばしばしと実行した。
やればできる!
やればできるじゃん!!
ご褒美にタイムを買った。
スパゲッティが美味しくなるのだ。
(あとおやつ)