待つことは、言い訳



ここは本来の場所ではないからとなにかを待ってしまう。
いつか腰をすえて深くかかわるなにものかのあるところ、こんなふうにずれを感じないその場所へつくまでの少しの辛抱だと、こころもち息をひそめる。
そんなふうに少し自分を世界からひくことの根拠はなにもない。
いつまでもそんな、どこかになにかを預けた状態でいてもいいことは生まれないとわかっているのに、その癖がぬけない。
今はONにできない、そこでわたしはちゃんと息ができるんだ、という具体的な状況があることもあるし、ただ、なにを待っているのかわからないこともある。
ただいいわけをしているんだ、きっと。
いろんなことを真ん中へ訂正しようとしてきたことと、そして引越しが多かったことから、こんな甘えをうみだした。
そんなふうにずっとなにとも向き合わずいるなんてできないことを痛いほど感じている今も、気付くとぽんやり待っている。
本気を出すことが怖いのだろうか。
ほんきの自分がどれほどなのかもしらないくせに。

なにもこれはおおきな疵や歪みじゃない。
そういうたちなのはわかってきた。
なんとか、ひっくりかえしたいなと思うだけ。

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それにしても気持ちのいい空!
昨日のラピュタみたいな固そうな雲も大好きだけれど、こんなにいっぱいの青空はぐんぐん胸に吸い込みたくなる。
いつだって空を見上げるのはただだし、自由だ。