8月16日から20日までの日記

 


8月16日

Kindleの半額セールを眺めながら、案外私はSFからもらった驚きやどきどきからかたちづくられているいるな、と思う。世界観とか科学的知識とかもSFを起点にしていることが結構あるかも。
普段なんとなく受けて、それを流している事象があるが、本を読むことで「あれはそういうことだったのか、そういう意味だったのか」と気づく。体験とどんなに時間の隔たりがあってもそれは生じる。


8月20日

日本語で読んで良いと思った本を、フランス語で読んだのちに読み返したら驚くほど印象が違っていた。
この数年でこんなに自分の基本的な感覚が変わったのかということに驚くが、それと共に、「不便さゆえに時間をかけて取り組まざるを得ない」ということがいかに人を変えるか、逆に言えば「簡単に通り過ぎてしまえる世の中がいかに人を変えるか」ということに繋がる、そういうことを考えたのでちょっとしっかりと文章にしてみたかったが、もう前提を説明する時点で途方もない気持ちになってしまい、やめてしまった。
こういうことをちゃんと文章で表せるひとはすごい。
私はだめだ。
人に分かるように説明しようとすると、前もって整えておくべき舞台の層が多すぎて、それを文章にしようとすると時間がかかって仕方がない。
こういうことはおしゃべりのほうが向いているのかもしれない。
行きつ戻りつ、説明ができるようなやりかたのほうが。