2010-09-10から1日間の記事一覧

百瀬陽子さん個展、美術館のこと補足

美術館にいってひとつひとつ作品を見ていても他の記憶があたまをもたげていつもその作品そのものへの感覚にどっぷり漬かることができない。こころを動かされないということではなくて、きっとその時の感触はいつかのちになってよみがえる。口に入れた瞬間の…

『陰影礼讃―国立美術館コレクションによる』、リアルということの考察

最後の部屋のあの感触はいったいなんだったんだろう。すりガラスの向こうに人がいる。見ているこちら側のことは知らず、そこでは日常のとあるほんのひと場面が繰り広げられている。ガラスに近づけばそれはよりはっきり見えるし、遠ざかれば靄のむこうに消え…