美術館にいってひとつひとつ作品を見ていても他の記憶があたまをもたげていつもその作品そのものへの感覚にどっぷり漬かることができない。こころを動かされないということではなくて、きっとその時の感触はいつかのちになってよみがえる。口に入れた瞬間の…
最後の部屋のあの感触はいったいなんだったんだろう。すりガラスの向こうに人がいる。見ているこちら側のことは知らず、そこでは日常のとあるほんのひと場面が繰り広げられている。ガラスに近づけばそれはよりはっきり見えるし、遠ざかれば靄のむこうに消え…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。