にこにこした誕生日

日記

誕生日はNemoursに行った。本当は道具と職人博物館に行く予定にしていたのだけれど、東駅で電車のチケットを買おうとしたら往復60ユーロと半日でふらっと行くにはいくぶん高かった。トロワには他にもいくつか美術館もあるし町並みも見どころが多いのでまた改めて計画して早起きをして行こうということになったのだった。
Nemoursはそんなにすごく面白い町でもなかったしどちらかというと人も全然おらず商店街も7割は閉まっている、猫とすらすれ違わないような寂れた町であったけれど、私は川や林沿いを散歩したかったし、外でご飯を広げて食べたかったし、町並みを見ながら小さなことを見つけて笑ったり不思議がったりしたかったので全然それで良かった。そういうのが良いのだった。
誕生日にかまけて「一日遊んでばかりではいけない」という気持ちを忘れることができたのも良かった。日頃、たいしたこともしないくせに「何かやらなければ」と気ばっかり焦って、何か重要なことをするわけでもないのに遊ぶこともできないという時間の使い方下手くそ大臣なので、誕生日という理由のおかげでのびのびできて楽しかった。
それからTwitterでハッシュタグをつけてみなさんの一日も教えて、とつぶやいてみたら色んな方がどんな一日だったかを伝えてくれたのも嬉しかった。自分の一日が増えたみたい、誕生日の時間が増えたみたいで良い。

 

深夜を過ぎて、誕生日終わっちゃった…とぽつんとつぶやいたら一週間は誕生日週間だよと言ってくれて、昨日食べられなかったケーキを今日買ってきた。
今はシュークルートを食べてお腹がぱんぱんなので、時間をおいて『未来世紀ブラジル』の続きを観ながら食べよう。