またバカンスがやってくる、独りで食べても楽しくない

バカンスに入るため一旦バレエの教えはお休み。
マンツーマンでみっちり2時間顔を突き合わせて教えをするというのは久しぶりに熱中のできる良い時間だった。熱心にいろんな角度から発見をしてくれて、毎回疑問を持って取り組んでいる姿勢を見ると、私も本気にならざるを得ない。自分の数少ない知識を総動員して何とかして伝わればいいと毎回真剣に取り組んだ。楽しかったな。
還暦になるまでに自分を変えたいと最近始めたのだそうだが、毎週毎週体が少しずつ変化して、できることが増えている実感があるのだと言う。どんな年齢でも、その時々で学べることがあって、人によって学ぶ事は多様で、そんなふうに新しいことを知っていく過程を傍で見られるのは本当に楽しいな。
私は教えはへたくそだけど、好きなんだと思う。
9月までのしばしのお別れなのに、なんとなく寂しくて、別れの後にちょっとしゅんとした気持ちになった。

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本を読んだり自分の体の研究をしたり何かを深く考えてみたりしているけれども、それがただ自分の中だけで終わって誰の目にも触れず、誰の役にも立たないのだとしたら何の意味があるのだろう。
最近読んだ本の中に、人間は個々同士が混ざってコミニケーションをするのではなくて、コミニケーションという流れの中にこそ個があるというような記述があった。動物とか昆虫と違って人間は全体から切り離されて個体の意思で生きるもののように思うけれど、実際はやっぱり種全体の流れの中で生きるようになっているのかも。いろんな欲求がそれを指し示しているのかなと思うことが時々ある。
まぁでもそれでも、ひとりで自分を耕すのは楽しいけれど。