2011-01-01から1年間の記事一覧

猫の寺

古いフィルムを現像した。どこかのお寺に家族で行ったときの写真。 この猫たちはお寺にずっと住みついている。

まちの落とし穴

まったく違う街なのだけれどその一角がよく似ているということはよくあることで、 ここから覗いた感じはは私が育った新宿のあの部分にとっても似ている この小道を右に行けば私の家だし、左に行けば響ちゃんち、もっと行けば奈美のうち。 この後ろには教会が…

楽譜を読みセリフを話し振付を踊るということ

今日の美生ちゃんのいとでんわへのコラムを読んでこのことばを思い出した。 音楽家としてやっていると、どうしても演奏のなかに自分というものを入れたくなってくることですね。しかし、音楽というものは、作曲した人がその曲の演奏のいちばんいい方法を知っ…

Punica granatum

ざくろという果実をずっと怖いものだと思っていた。ざくろ、というがさっと割れたような名前の響きはあの美しい姿にすごみのようなものを与えて、ちょっと色気のある大人のひとを見ると何か強く惹かれる反面避けたい気がすることのように、自分のこころの動…

西の空

うちはちょっと高台にあるようで、南のベランダからいろんなものを見ることができます。東京湾花火も見えるし、スカイツリーも見えるし、新宿のビル群も見える。田無タワーも見えるし、多摩川の花火も見えるし、西武園の花火も見える。そして富士山も見える…

顔をみて話せる場所

ウェブマガジン「いとでんわ」が出来上がって1週間ほどが経ちました。この1週間はそれを整えることで毎日気持ちも時間もいっぱいになってどこかきりきりしていた気がします。いろんなひとに話を聞いたり、いろんなひとと繋がって何かそこからわくわくする…

金木犀

この季節は金木犀のことばかり考えてしまう。 春にさくらのことを考えるのと同じ。 毎年この季節になると思いだす光景がある。 私は透明の傘をさして雨の中金木犀の大きな木の下に立っている。 もう花のおわりの季節で、しずくとともに橙色の花が傘にぽつぽ…

ちゅんの体内時計

母が留守だとちゅんはとたんに元気をなくす。母がいても甘える様子はそんなになくて、どちらかというと私や父に甘えたりまとわりつくことが多い。それなのに、母が家にいないと、誰にも甘えてこなくなる。部屋の隅のタンスの高いところからじっとこちらを静…

まちの落とし穴

まったく違う街なのだけれどその一角がよく似ているということはよくあることで、ここから覗いた感じはは私が育った新宿のあの部分にとっても似ているこの小道を右に行けば私の家だし、左に行けば響ちゃんち、もっと行けば奈美のうち。この後ろには教会があ…

金木犀

この季節は金木犀のことばかり考えてしまう。春にさくらのことを考えるのと同じ。毎年この季節になると思いだす光景がある。私は透明の傘をさして雨の中金木犀の大きな木の下に立っている。もう花のおわりの季節で、しずくとともに橙色の花が傘にぽつぽつと…

webマガジン「いとでんわ」をはじめました

お知らせしていたwebマガジンが今日から公開になりました。まだまだこれから賑やかになってゆく予定でおります。毎日更新なので、一日の息抜きに、ぜひお立ち寄りください。

webマガジン

今、webマガジンを立ち上げようとしています。公開は10月1日。ひととひとがあたたかくも刺激的に繋がるような場所になるといいなぁと思っています。何人かの方に寄稿をお願いしていて、私自身それを読むことができるのがとても楽しみ。公開の際にはぜひお…

台風の痕

近くにある公園の樹が先週の台風でいくつも倒れてしまっていた。 大きく育っているように思うのにちっとも根が張ってない。きっと植樹をしたあとの手入れがうまくいっていなかったんだろうな。

柿 2

ぼやけてしか写ってないと思うんだけど、柿にすごく小さな、虹色に光る虫がいた。撮れないかなあ、と思いながらカメラを向けていたんだけど、…じつはもっと大物がいました。結構顔を近づけて撮っていたのに、その時にはこの蝶にまったく気づかなかった。

島にいくためのガイドブック

島にいくためのガイドブックがあって、それは表紙も可愛いくて中の写真も素敵だった。インターネットでこころ惹かれる景色を見るとここに行ってみたいなとブックマークをしてみたりノートにその場所を記したりしてみるんだけど「行ってみたいリスト」は消化…

恐竜の子孫

冬の羽根に変わる途中で頭のてっぺんが抜けちゃった 頭のてっぺんがたいらだから、よけいに恐竜らしさが目立つ

台風のあと、またくもり空

嵐が過ぎたあと、ベランダからは遠くまでよく澄んで見えた。 窓を開けたら若竹のようなにおい。 大雨のあとには必ずこの匂いがする。 ベランダに下げている簾が濡れたからかもしれないけど、でももっと遠くから吹き上がってくる匂いのような気がする。 建物…

19:11

片手間ではない、ということは地道に自分に近づく作業なのだな。 いつも自分のことばかりだ。 早く自分のことに手をかけないで済むようになって、そういう身軽さで世界に踏み出したい。 そんなふうに思ってたけど、その問題から手を離せるようには、えいえん…

写す人のからだは面白い

撮るひとって、静かに見ているとほんとうに面白いのだな。友人のNいろさんも飽きないしびっくりさせられるし、ちょっとしたパフォーマーより楽しいんじゃないかという気がする。そうだ、Nいろさんといえば、お寺での写真展で踊らせていただいたときに同時…

住みなれた場所

引っ越しを何度しただろう。家のなかがどんどん包まれていって徐々に生活が限られてゆく。今まで光が当らなかった場所がのびのびとほこりをたてて、ひんやりとした床に立ってみる。働くお兄さんに麦茶をあげる。ひっそりひとりになれる場所に座って働く声を…

今日の虹、今日のちゅん

今日は夕方に虹が出ているのを見ました。大粒の霧雨がベランダに吹き込んでいて夕陽が差していて、虹の仕組みが納得がいくかんじのシチュエーションでした。虹は7色だというけれど今日の虹は12色くらいだった。というのは、内側の紫のもっと中に黄色から…

帰宅時間

わたしだけがどこかのはざまにいる。

とどまることから始まる向こうのはなし

工事現場とか、トラックや錆びついた電車でどこかに移動するとか、そういう夢をこのごろ良くみる。もともと工事現場は好きでバイトをしていたくらいなのでどうして夢をみるのかはわかるのだけれど(ちょっと懐かしいのかも)。でもどうして工事現場が好きな…

思いもよらない回覧板

いろいろと気持ちがふさがっているところに素敵な届け物がやってきた。 ほんの少し、それ、見たいな、ってつぶやいただけなのにちゃんと覚えていてくれていたんだ…。 めくるたびにちょっとずつこころがほぐれて光が射す。 なかば呆然とみとれていたらちゅん…

秋の虫の声を聞いていたら両耳にいっぱい溢れるように聞こえてくる瞬間があった。 なにかに似ている、なにかをからだが思い出しそうになっている、と考えたらお寺で鈴を鳴らしてもらった日のことで、あの時には蝉と鈴の音の層のあいだを縫うように踊ったのだ…

赤ちゃん

今日は友達が出産したので逢いに行きました。赤ちゃんはすごく小さかった。あんなに生まれて日が経たない赤ちゃんを見るのは初めてだったのでおっかなびっくり抱っこをさせてもらって、温かさと重さに何ともいえない気持ちになりました。ぎゅっと、無理なく…

ちらしずしとかアボカドハンバーグとか元気のでる食事

Mちゃんとご飯を一緒につくって、そしてそれを覚えておいて自分でもつくる。誰かと一緒にごはんをつくるのは楽しい。 そしてMちゃんが教えてくれるごはんはいつも、まっとうな元気をくれる。

17:00

ほんのちいさなことが踏み出すちからをくれる。 踏み出せたことがまた勇気をくれてとんとんと何歩か進む。 その何歩かのあいだにきちんと、自分からうまれたことがある、という実感をつかまなければとんとんは惰性が弱まったら止まってしまう。 ときどき、わ…

オオカミ

少し前の夢 私は外が透けて見える部屋の中にいる 一緒にいる男の人はどういうひとか覚えていないのだけれどこの上なく邪悪な粘りのようなものを霧のように漂わせている 視界の向こうから大きくて熱いものが壁のすぐ向こうにどさりと投げ込まれた それは肩口…