秋の虫の声を聞いていたら両耳にいっぱい溢れるように聞こえてくる瞬間があった。 なにかに似ている、なにかをからだが思い出しそうになっている、と考えたらお寺で鈴を鳴らしてもらった日のことで、あの時には蝉と鈴の音の層のあいだを縫うように踊ったのだ…
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