西の空

うちはちょっと高台にあるようで、南のベランダからいろんなものを見ることができます。
東京湾花火も見えるし、スカイツリーも見えるし、新宿のビル群も見える。
田無タワーも見えるし、多摩川の花火も見えるし、西武園の花火も見える。
そして富士山も見える。

大昔の地図を見ると、縄文時代にまでさかのぼってもこのあたりは大地だったようです。
ちょっと行くと貝塚公園があったりするから、がくんと海だった場所になる。
今では海ではないけれどそのあたりは散歩をするとぐっと低くなった場所があって、坂も急です。
父は地図を見るのが大好きなひとで、この家に引越しをするにあたって大昔ここが何だったか、ということも考慮に入れて選んだようです。縄文時代から陸だったところなら、簡単にどうにかなりはしないだろうという判断なのでしょう。ブラタモリみたい。

ベランダからは空が大きく見えてとても楽しいので、ときどき眺めてしまう。
スカイツリーが伸びていくさまもよく見えたし(針くらいの細さだけど)、台風の時に南西からどんどん雲が流れてくるのが見えた。
集中豪雨が東京のどこを襲っているかも見える。
富士山が見える日と見えない日と。
毎日違ういろの夕焼け。

朝の空も楽しいのだけれど夕方がやっぱりとりわけ美しいし富士山も見えるし、ということで西南西の空をずっと記録してみよう!ということでレコロという定点カメラおもちゃを設置しています。
これ、すごく楽しい。
自分の家からの景色だからたぶん自分がいちばん楽しいんだと思うのですが、すごく美しいので見てみてください。
これは1分に1回撮影/1秒間に10コマ/6日間 のものです。
つまり14分くらいあるし半分は夜の風景なのだけれど。





地平線のほうから雲が沸き上がってくる様子とか、近所の細いクレーン車が雨の日から動き出す様子とか、雲間から街がきらっと照らされる様子とか、ときどき飛行機が見えたり、月が雲に隠れたりしながら落ちてゆく様子とか、そんなのを眺めるのが楽しい。

これを見ながら、どうして太陽と月の通り道は近いんだろうなあ、ということがすごく不思議になりました。 
月も止まってるものなら分かるんだけど。
まだ塵のころからそういう回転の影響を受けたから自転も決まったし月の通り道も決まったということなのかなー。

雨の日の夜の街の灯りが、水にきらめいていつもの夜よりも明るいのが綺麗。
太陽がやってくるとちょっとおかしみを感じる。
ずっと続けて記録してみようと思います。


あとそれからyoutubeの他のレコロの画像を見ているとやっぱりとても面白いです。
庭の犬が時間によってあちこちぴょんぴょん動いているのも楽しいし、街を撮ったものはまるでゴーストみたいだし。