2008-01-01から1年間の記事一覧

通す

昨日の夜は仕事がつまっていたので行きたかった友人の舞台を諦め、夕方くらいからちょっと肩の力を抜きながら働く。月と金星と木星を見に行きましょう!とYさんを誘う。Yさんは父よりほんの5歳くらい年上にすぎないのに私のなかでは“おじいちゃん”だ。祖父…

* 月、金星、木星

日曜日の夕方父から西の空に強く光っている星があるんだけどあれなんだろう?飛行機みたいに明るいけど動かないから星だと思うんだけど、というメール。わからないけど夕焼けの近くだったら多分金星だよ、と返事をした。次の夜にゆうちゃんの日記で「月と金…

森に眠るベンメリア 10/カンボジア

もしカンボジアにでかけることがあったら是非ここに足を運んで欲しいです。ほんとうになにもないけれど。壊れたお城と、樹と土と、生きものの声だけ。近所に住んでいる子供たちと途中合流したりもしました。落ちているサンダルに足を合わせて写真を撮ってい…

森に眠るベンメリア 9/カンボジア

こんなふうに見上げた先に、昔は何があったのかな。なにも言わずにひかりに包まれてる。

森に眠るベンメリア 8/カンボジア

もれた光が床に落ちてる。 こんなふうに天井が残っているのは樹がからみついて守っているからかもしれない。

森に眠るベンメリア 7/カンボジア

廊下だったのかな。みどりの光がまぶしかった。ここベンメリアはほんとうに、透明感のあるみどり色にもえていた。静かなのに生きていて、ずっと そっと見つめていたくなる。

森に眠るベンメリア 6/カンボジア

おおきく崩れた石を気をつけて降りていったら静かに陽が溜まっている場所があった。 とても静かで、やっぱり鳥の声だけ聞こえる。

森に眠るベンメリア 5/カンボジア

ベンメリアではとにかくたくさん写真を撮った。ナウシカの曲をぐるぐるさせながら。 誰もいなくても太陽は平等にさし、どんどん生まれてもいる。

森に眠るベンメリア 4/カンボジア

ラピュタに出てくるシータ姫はここカンボジアの神話のお姫様。やっぱり誘拐されちゃう役らしい。レリーフのある遺跡にも後日いったのだけれど、気づかず。 私たちがどんなに森を壊したり石を積んだりしても、こうして何も言わず長い年月をかけて全ては押し包…

森に眠るベンメリア 3/カンボジア

ここに足を踏み入れたとたんにあまり話せなくなった。石が崩れていてガイドさんが進むとおりに歩かないと危ないのだけれど、それでもいくらそこに立っても足りない気がした。口を結んだままずっと遅れてついていった。 ラピュタだっていっているのに私の頭に…

森に眠るベンメリア 2/カンボジア

しんと土と石のかおりだけがして仰ぐと緑を透かして陽がふりそそぐ。たくさんの鳥たちが遊びまわっていて、足下の影と呼応する。 今は消えてしまったお姫様の時間を樹がからめとっている。城は樹の根に押し上げられ、崩され、そして同時に支えられている。

森に眠るベンメリア 1/カンボジア

次の日は朝から『天空の城ラピュタ』のモデルとなったといわれているベンメリアへ。市内から45分ほど車でかかる。アンコールワット付近と違ってまだ地雷が完全に除かれていない場所もあるかもしれないのでガイドを必ずつけるようにとパンフレットにはあっ…

* しゃぼん玉、時差

12月になりました。寒いし街はちょっとずつクリスマス光が差してるし夕飯にお鍋の回数も増えてきているし着実に冬なのだけれど、やっぱり今年は夏がすっとんでしまったせいか全然今がいつなのかわかりません。5月に行ったカンボジアの日記とかをこつこつ…

『オン・ユア・ボディ』東京都写真美術館

朝海陽子:映画を見る人を正面少ししたから写している。顔がカメラを忘れて、表情が剥けて素になっているところが面白い。いろんな国のいろんな顔、いろんな部屋。男の人の膝に女の人が顔を乗せている写真がすごく印象的だった。目がすごく強かったしなによ…

* 分岐点の山の寺院から/カンボジア

誰もいない寺院が山の上にあった。ほんとうは夕日をここから見るつもりだったのだけれど曇っていて見ることはできなかった。静かで見晴らしが良くて、ずっと山道を歩いてきた甲斐があった。 右手奥がトレンサップ湖。そっちからずうっと帰ってきたんだなあ。…

* ぬかるみ/カンボジア

日本人を見慣れていないわけはないのだけれど、村のひとたちはわたしたちに好奇のまなざしを送ってくる。市内の朗らかでウエルカムな雰囲気とは違っている。船でのこともあってなおさら神経が過敏になっていたのでどきどきしながら、写真を撮ったりきょろき…

* 湖から帰る/カンボジア

水上のバスケットコート。 ガイドの男の子は私たちがそれほど寄付に対して積極的でないと知ると少し機嫌を損ねたのか無口になった。けれどやっぱりここで見えない相手に対して寄付をするということに気がすすまなかった。男の子を信用していないということで…

* 湖の上の村、事故/カンボジア

途中、ある浮島にたくさん人が集まっているのを見た。どうしてあのひとたちはあそこに集まっているの?と訊くが男の子が何を言っているのか分からない。溢れんばかりに密集しているので写真を撮ろうかと思ったけれど何故かその緊迫した雰囲気に手が止まる。…

* 湖の上の村、狙撃/カンボジア

男の子は一生懸命、ここのひとたちがどれほど貧しいか、自分たちが勉強をするにも援助が要ること、ふつうの観光客は観光会社が用意したガイドと船に乗ってしまうからこの村には一切利益が落ちてこないのだけれどあなたたちはこうして僕たちの船を使ってくれ…

* 船に/カンボジア

慣れた様子で私たちを湖上に案内してくれるのが子供のように見えて、すこしびっくりした。器用に船を操る背中をみて、そうだ、ここのひとたちはものごころついたころから働くのが当たり前なんだ、と思う。 ガイドをしてくれた男の子。17歳くらいにみえたけれ…

ちゅんはあまり元気じゃありません

ちゅんの調子があまりよくありません。お医者さんに見てもらって骨には(分かる範囲では)異常がないし、栄養のことや生活環境にも問題はそんなにないとの診断だったのだけれどやはり毎日ちょっとずつよくない方向に進行しているようにみえます。お薬もちゅ…

日原鍾乳洞 2

何故1円をそなえるのだ、という疑問が次第に、何故この1円は岩にくっついているのだ、という疑問に変わった。どう頑張っても、私がくっつけようとした1円玉はくっつかなかったの。水分でくっついているのではなさそう。磁力?…違うよね。同じ1円なのに。 苔…

日原鍾乳洞 1

鍾乳洞が好きです。もっと言うと、鍾乳洞の奥にある地下水が溜まった湖が好き。2回目の日原鍾乳洞。ここは何年か前に、一緒のスタジオで働いていたバレリーナAちゃんと来た。鍾乳洞に行くよ、川原に行くよ、って言っているのに高いヒールのついたサンダルと…

* 仕事帰り、ぼったくられそうになる/カンボジア

畑から帰って来るひとたち。 不思議な色の沼。トレンサップでは小さく衝突が2つあった。ひとつは湖を渡してくれる船に乗ろうとしたら料金が違ったこと。お客さんが私たちしかいないから料金を値上げすると言い出した。本当にそういう事情なら仕方ないけれど…

* トレンサップの村へ/カンボジア

昼寝をしてから同じトゥクトゥクの運転手さんと待ち合わせ、トレンサップ湖に行くことに。町の南に位置する大きな湖。船に乗って漁で生計をたてているひとたちの生活を見ることができる。町からはずれるとだんだん様子が変わってくる。こんなふうに高床式の…

* 呪い、発動。

無事にくるみ割り人形の本番を終えました。思うところの多い舞台でした。この夏が始まるあたりから表面に浮かび上がってきた自分の問題がひしひしとこころを刺し、自然とうつむく日が多くなっていたこのごろ。軽んじていたことからの仕打ち。知らずしらずの…

* 動きそうな植物たち/カンボジア

だーるまさんが、こーろんだ!って振り向いたらじっと耐えてる。みたいな、樹たち。絶対夜動いてる。 ぷるぷるきのこ。ゼリーでできてるみたいだった。こんなぷるぷるしっとりしてそうなのに、傘にまるで土がついてないのが不思議。

* 働くちいさいひとたち/カンボジア

このあと、手を振ってくれた。通りすぎちゃったからほんとうに一瞬だけ。カンボジアの子供たちは写真が好きだ。カメラを見せて撮っていい?と聞くとはずかしそうにするけれど、たいていそのままポーズをとってくれる。デジカメだとどんなふうに撮れたかすぐ…

* 砂岩/カンボジア

赤い砂岩でできた建物。これはなんの部屋だったんだろう。入るとしんと壁に囲まれて、空だけが抜けている。 綺麗な色。強い太陽に映えて、あざやかにこころに残っている。

* 静かにひびきあう

じっくりと見つめながら話す。なにを感じているんだろう。この揺れは、どこから?何故だろう?わたしが動かされるのはどんな部分?ふと浮かんだことを感覚的に出す。いろんな方法をえらびとって。やっぱり、よく間違える。こんなふうに了見の狭いことを言い…