* 呪い、発動。

無事にくるみ割り人形の本番を終えました。

思うところの多い舞台でした。
この夏が始まるあたりから表面に浮かび上がってきた自分の問題がひしひしとこころを刺し、自然とうつむく日が多くなっていたこのごろ。
軽んじていたことからの仕打ち。
知らずしらずのうちに懼れていたのはこのことで、こういう方向から襲ってくるんだったのか!とやっと気づいたときには、もう台無しにしてきたことがすでに反逆をはじめていた。
私をずっと縛ってきた呪い(みおちゃん、私は「呪い」って呼んでたんだった。帰り道に気づいたの)はやっぱり、私の大切なものを黒く侵食していっていた。
いいやいいや、と隅に追いやってきたものがこんなに重い染みになるなんて。

けれど自分を再確認することもできた。
私は決して縛られないほどに鈍感で強いわけでもないし、かといってここで折れるほどに脆弱なわけでもない。
そして、踊ることが私にとってやはりとても大切なことだということも。

自分が情けなくてそのことをすべて友人に吐き出してみた。
友人は辛抱強く聞いてくれたあとに「前、踊ることがないと生きていることが解らないって言ってたよね。踊ることで初めて世界と自分をつなげてこれたって。自分がなにを求めているかほんとうはちゃんと知っているんだから平気だよ」と言ってくれた。

そうだった。
だからこそ苦しい。
でも知っているならやるしかない。
落ち込んだりしてても何も改善しないし。
そこで終わるも、どうにかして進むも私の勝手だし。

(ああ、情けない。情けなすぎてぼかしてるだけなので心配しないで大丈夫。)