* トレンサップの村へ/カンボジア



昼寝をしてから同じトゥクトゥクの運転手さんと待ち合わせ、トレンサップ湖に行くことに。
町の南に位置する大きな湖。
船に乗って漁で生計をたてているひとたちの生活を見ることができる。

町からはずれるとだんだん様子が変わってくる。
こんなふうに高床式のうちばかりになる。
はだかでいるひとが目立つようになる。


藁でふいた屋根や、木切れを合わせて組んだうち。
けれど塗った壁の色や、ちょっと窓のあたりに留めてある布の色が映えている。
ここの道はとても悪くてトゥクトゥクにしがみついているのが大変だった。
全力でつかまっていないと放りだされてしまいそうな悪路。
恐くて大笑いしていた。


町と違ってここはそんなにしょっちゅう観光客がこない場所に見えた。
たぶん実際はそんなこともないのだろう。ちゃんとパンフレットに載っているルートなんだから。
でも生活を覗いている感じが強くて、ちょっと後ろめたかった。
ひとびとも何をしにきたんだ、という鋭い目で見ているようにどのときは感じた。

でも、こうして手を振ってくれてほっとした。
(とはいえ、とても無表情だったけど。この子。)