* ぬかるみ/カンボジア



日本人を見慣れていないわけはないのだけれど、村のひとたちはわたしたちに好奇のまなざしを送ってくる。
市内の朗らかでウエルカムな雰囲気とは違っている。
船でのこともあってなおさら神経が過敏になっていたのでどきどきしながら、写真を撮ったりきょろきょろしたりしていた。
すると私の足がぬかるみにはまって、足首まで泥だらけになってしまった。
わー!!! と騒いだ途端近くにいたひとたちが私を囲んで笑ってくれた。
ばかだなあ!というような笑いで、そこらへんからビニールを渡してくれたりもしたので、なんだかここに来てはいけなかったのかもしれないという気持ちから少し救われた。


鮮やかな色を着ている。