2022-01-01から1年間の記事一覧

受け手を発酵させる文章かどうか

夢の中で気の合うひとがいたような気がするのだけど、その感じだけを残して霧散してしまった。 ー 発酵に関する本を読んだ。内容としては発酵を理解する入り口になるような気軽なものであったけれど、教えられることもたくさんあって読んで良かったと思う。…

問題は名付けられ、細分化される

複雑なこと、細かいことを見ている人の世界は、それを見ることのできない人には(当然)見えないから、それを見えない人に説明することがほとんど困難だ。 枝の先にある問題を、どんどん細分化してもっと細い枝に分類してそこで議論している人に、元凶はそこ…

自立、責任、愛のこと

自分が相手にうまく愛を持って接することができないと感じているとしたら、それは優しさや愛情の不足なのではなくて、自分がしっかりと自立していないせいなのかもしれない。相手を気遣っているつもりでいても、自分が本当の意味で自立していなかったら相手…

継続

続けることは大事だけれど、ただ発展もなく惰性で続けてしまうこととは違う。続けるためには大きな意欲か、それを掻き立てるような工夫や魅力が必要なのであって、続けてくれる相手の忍耐強さに頼り切ってしまってはいけない。しばらく胸になんとなく重くの…

日記コミュニティ、観光と演劇、ビロード革命

Twitterに日記のコミュニティーを作った。短い日記なら年末から書いているからこれからも続けられそうだし、もし誰も参加しないとしても自分の日記倉庫にはなる。願わくばいろんな方の日記を読めるといいな…と思っていたところ予想外に多くの人が参加してく…

中国の芍薬

庭には中国から来た芍薬が植わっている。冬の間に枝がからからに乾いていたのでこのまま枯れてしまうのではないかと心配だったのだけれど、ある日指を組み合わせた両手のような葉の芽がむくむく伸びてきてほどけ太陽をたくさん受けたかとおもうと、次々と蕾…

4月前半の日記

4月1日 友人にChristiane Vollaireというフィールドワーク哲学(Philosophie de Terrain、もしかしたら専門的な決まった語彙が日本語にもあるのかもしれないがわからない)という分野の研究者を教えてもらった。大恐慌後の欧州の緊縮財政のあおりを受けたギ…

3月半ばからの日記(地震、イリナ・グリゴレさん、me and you、高遠弘美氏最終講義)

3月16日 日本で震度6強の地震。タイムラインを見つめ知っている方の無事にほっとしながら、やはり11年前のことを思い出す。この日はパリのはずれに日本を題材にした舞台を観に行った(感想は以下)。 3月17日 イリナ・グリゴレさんのコラムを読む。 イリナ・…

me and youの「同じ日の日記」を書きました

me and youという新しく生まれた媒体の「同じ日の日記」という企画に2022年2月22日の日記を書かせていただきました。こうしてどなたかのサイトに文章を載せていただくのは始めてなので嬉しい&どきどきしています。とはいえ、いつもここに書く日記と変わらな…

『L'ÎLE D'OR』Théâtre du Soleil

チケットを会場で受け渡され、役者さんが壁に貼り付けた座席表から席を選ばせてくれる。早速遊び心を感じて嬉しくなる。食堂は演目に合わせて日本(アジア)の屋台風になっており、メニューも和食が多いようだった。出汁の匂い。太陽劇団は日本にもファンが…

2月半ばから3月半ばまでのメモ

2月18日 オンラインシンポジウム「移動するアイデンティティ」を見る。登壇はアーサー・ビナード、李琴峰、多和田葉子、関口涼子(敬称略)。関口涼子さんのおっしゃっていた、自分がフランス語で書いた本を、日本語にする作業の中で自分のなかで何が起こっ…