分厚く鈍っていたかんかくを洗いなおして身軽になりたい。
むくむくと思考のなかにただよっていても、わたしはだめだ。
追いつかないくらいの呼吸をして、時間を忘れることをしなくては。

ちゅんが自分のごはんを咥えてわたしの掌に落とす。
おすそわけのつもりなのか、着地の拍子に落としてしまったのかわからないけれど、なにか言いたげな目をしている。
羽根をやわらかく撫でる。
ぴょんと、逃げてしまう。

バンクーバーオリンピックの開会式。
あんなに懸命に読んだからアラスカの景色や住むひとの気配が残っていて、動くイヌイットのひとたちをなにか懐かしいもののように見た。
火みたいに動くな、と思う。
ビョークも(ビョークはアイスランドだけれど)炎みたいだし。

今週コントラステでは新人ダンサーのオーディションがあって、5人新しくメンバーが加わった。
5月の舞台では一緒に出演できる。
楽しみ。
今年のコントラステはオペラを題材にした作品をつくるみたいです。
5月18日、19日の二日間 吉祥寺シアター。

5月には3日に世田谷パブリックでも踊ります。
今日はその稽古。
出演者5人でつくっていくからちょっと大変だけれど、時間があるのでまず詰め込みたい気がする。
ふるくなった部分はきっとおのずと吹かれて落ちるだろうから。