* 朽ちてゆくからだをつなぎとめるのは見つめるということ以外にない



音にするとよけいすぎる。
だから、
もしかしたらここではいちばん無口かもしれない。

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もしかしてあれは羊水のイメージ。
呼吸は自分の耳にしかとどいていない。
じっと見上げるからだと、揺らし、揺らされて映るからだとが二重にある。
ときどき別の音がまざる。
他人の鼓動かもしれない。

朽ちてゆくからだをつなぎとめるのは見つめるということ以外にない

音をききとるのは苦手だ
その振動が、色を持つところまでつかまえられない
皮膚への深度で高さが決まるだけで