淡路島日記/漁師のおじちゃん、瓦工場



魚のあごの骨を見つけた。
しおに洗われて肉がすっかりおちた骨。


おじちゃんは漁師をもう50年もやっていると言う。
ぽっちゃりしたおなかをかかえながらぽつぽつと色んな話をしてくれる。
そのあいだにも手は休まず網から針をより分け、円周に刺してゆく。
大きくて陽にやけた手なのに繊細なんだなあと見つめた。

おじちゃん真っ黒だね!というとズボンをまくって「お姉ちゃんたちより色白やで」と脛を見せてくれた。
まぶしいくらい白かった。


瓦の産地、淡路島。
瓦工場を見ることができた。


違う日にいったら閉まっていた。
ちょっとでも中を見せてもらわなかったことが悔やまれる。