show must go on



夏が容赦なく雨を奪っていった。
リハーサルの荷物に傘はたいへんすぎるので梅雨があけてよかった。

本番前のリハーサル。
キリアン作品のほうはどうしたらこうなる、ということが少し見えている。
けれどもうひとつの作品が…。
頭の中ではいい作品にしあがっている。
でも実際にこのからだで踊るととたんに曖昧になる。
このごろどんどん自分の動きがいやになっている。
ぼやけているし、余計なものが先導している。
ゆるみと張りが、理想と正反対になっているかんじがする。
なにに甘えて動いてきたんだろう。

それにせっかくとても大切にしたいアドバイスをいただいたのに口をすべらせて変なことを言ってしまうし。
なにもわかってない。

いつもsangaの舞台ではこういう悩み方をする。
問題の根本をほら、とひろげられて、そうだった。そうなんだよ。と思い出す。

いまは自分のうごきがきらい。
でも好きになりたいからもがく。