春の夢、『パプリカ』



いったりきたりを繰り返しながら少しずつ春への触れ幅が大きくなってゆく。
今年は花粉平気だ、って宣言した次の日からやっぱり平気じゃないことになってきた。

ちゅんがそわそわしている。
春だから?

『パプリカ』を観た。
細部は緻密なプロット。
全体像は「夢」というアイテムに上手に溶け込まされている。
黒澤明の夢をちょっと思い出した。和のものの行進から。原作は筒井康隆だっけ?
地下室に入ったときに天井からぶら下がっていた、銀に光るいろんな色のテープを、絵でここまで表現できるのか!ということにとても感心した。
林原めぐみさん、やっぱりいいなあ。

夢。
みていた夢をもういちどみたくて、なんども眠りを繰り返したことがあった。
歪んだかたちで再生されるけれどそのたび、なにかが剥がれ落ちる気がした。