タンブラー、『落下の王国』、はだかの王様



池袋の西武で迷子になりながら、無印の真空断熱ケータイマグを買った。
これで昨日から熱いお茶ばっかり飲んでる。
チャイのインスタントの粉も買ったので、チャイとお茶ばっかりでちゃぽちゃぽになっている。
でもこれで、会社でも冷めないものが飲める。
行きにコーヒー屋さんがあったらなあ。
熱い飲み物を入れてもらえるのに。

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『落下の王国』を見た。
なんて美しいんだろう。
演出におとぎ話の軽さはあったけれど、場所や衣装がとてもすばらしくて、ほんものの紙芝居を見ているみたいな気持ちになった。
鍵穴から壁に逆さに映る馬の影、
スローモーションのモノクロ映像とベートーベン、
蝶のかたちのさんご礁、
象と泳ぐところ(グレゴリー・コルベールを思い出した)、
目をこすって星を出すところ、
…すてきなシーンがたくさんあった。
映像や色や、イメージの羅列のセンス、とても好き。

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さて。
動き出さないと。
ちょっと頭がぎくしゃくしていた。
ずっと息をひそめてからだをかたくしていた気がする。
きっと、自由や、大事にしたりされたりということに、可能性やひろがりみたいなことに、丁寧さや頑固さや握ったり放ったりということに、もぞもぞ考えすぎて。
いまのわたし、わたしが持っているもののなかに固まった価値を見ようとしすぎる。
そうして逆にはだかの王様みたいになってる。
どんどん捨てなきゃ。
手をちゃんとその都度からにして、もういちどだいじなことを掴みなおせばいいんだもの。