展示写真選考中



焦りつつも、まだその段階じゃないとずっとただ撮りためていたのだけれどやっと先週末あたりから選ぶ作業をはじめた。
その時の感覚だけではきっと誤差があるので何日か同じ作業を繰り返し徐々にしぼり、やっと今日35枚ほどに落ち着きました。
といってもこれを全部展示するわけではないけれど。
本番の大きさに焼いて、並べて、また考えるつもり。

もうこれでいい、すべて出揃った、と考えているわけではないけれど、すっと、さあもう仕上げる時期だぞ、と自分のスイッチが切り替わったことが少し不思議でした。
これから展示までの間も撮るだろうから、いいものがあればまた練り直せばいい。

写真を選んでいるあいだにこの『あわせ鏡』展に私が持ってゆきたかったことがとてもはっきりしてきた。
今までわかっていなかったわけではもちろんなくて意識はいつもその周辺にあったのだけれど、フォーカスはだいぶ甘かったしその甘いなか、多少泳ぐような感覚のなかでのことでいいかな、という、はっきりとしないことをはっきりと意図しておこう…というようなところに立ちながら選びはじめたと思う。
けれど切り捨てたり、やっぱりもう一度加えたり、いやでもこれはいらない、と試行錯誤しているうちに自分の中の選考基準がどこにあるのか、撮ったときのどんな感覚が残っているから捨てられないのか、なにが欠けているから切ってしまうのか…
そういうことがどんどん明確になってきた。
明確になるたびに、撮った感覚がどんどんただ純粋になってきて、ちょっと不思議でした。

地味だなーって考えたりもするけれど、これがいま私が選んだものなので、ひとまずほっとしています。

カメラ屋さんでプリントしてもらうことにしたのだけれど、お店のお姉さんはとても親切で長い時間わたしにつきあっていろいろ考えてくれました。
これほどなにもわかっていない(いつも写真はスピード写真で現像だけしてもらっていて、きちんとプリントしてもらうのは初めてなので…)ひとがいきなり展示用なんですっていってこだわりのお店にお邪魔するのは失礼だろうか…と考えたりもしたけれど、一度伺ったときにここでいつかプリントしたいなあと考えていた場所だったので思い切って。
DMまでおいてくださいました。
ありがたい。

写真ができてきたらその後手作り作業が待っています。
よし。