2011-09-01から1日間の記事一覧

背景

ずーっと蓮を撮っているひとがいて、きっとお仕事かなにかで撮影なのかなと思っていたら 主役は蓮じゃなかった

台風のあと、またくもり空

嵐が過ぎたあと、ベランダからは遠くまでよく澄んで見えた。窓を開けたら若竹のようなにおい。大雨のあとには必ずこの匂いがする。ベランダに下げている簾が濡れたからかもしれないけど、でももっと遠くから吹き上がってくる匂いのような気がする。建物のま…

はっぱ

思い切って古い葉っぱを切った

他でもない、いちばん遠くていちばん欲しているかもしれないことについて

片手間ではない、ということは地道に自分に近づく作業なのだな。いつも自分のことばかりだ。早く自分のことに手をかけないで済むようになって、そういう身軽さで世界に踏み出したい。そんなふうに思ってたけど、その問題から手を離せるようには、えいえんに…

秋の虫の声を聞いていたら両耳にいっぱい溢れるように聞こえてくる瞬間があった。なにかに似ている、なにかをからだが思い出しそうになっている、と考えたらお寺で鈴を鳴らしてもらった日のことで、あの時には蝉と鈴の音の層のあいだを縫うように踊ったのだ…

ながい雨が止んだら

ほんのちいさなことが踏み出すちからをくれる。踏み出せたことがまた勇気をくれてとんとんと何歩か進む。その何歩かのあいだにきちんと、自分からうまれたことがある、という実感をつかまなければとんとんは惰性が弱まったら止まってしまう。ときどき、わた…