もうない屋根裏、どん底、終わらないはなし

大きなカフェオレボールと本と煙草と天窓と絵と植物。
カフェユイットは理想の屋根裏みたいで好きだった。
ユイットがなくなってから新宿でのお茶の場所は但馬屋コーヒーだったのだけれど、もうひとつお気に入りの場所ができた。
本の読めるカフェはいいな。
実際読まなくても、そこにごとごとと置いてあるだけでいい。
好きなカフェがあるだけで、いつでも一息つけるなという安心感を持ってその街に行くことができる。

初めて新宿三丁目のどん底に行った。
ずっと入ってみたかったお店なのだけれど常連さんじゃないと入りづらい場所なのかなと思って勇気が出なかったのだけれど。

5年前に知り合ったとは思えない。
もっとずっとその変遷を見てきているような気がする。
相変わらず同じ話をして、相変わらず来年はどうなっているんだろうねってお互い分からずにいる。
でも立っている場所は確実に動いて、ふたりともあの頃とは全然違う。
おばあちゃんになってもカフェで私たち来年どうなっているだろうね?って話すんだ。