ゼロ地点

いっぱい溜め込んだつもりが、ほんとうはまだほおぶくろに入っているだけでちっとも栄養になってない。
なのに今ならいろんな話ができるような気がしているから、やっと出かけてゆくことができそう。

写真展の新しいシーズンのこと、イベントのこと、なにより作品のことについて詰める。
3月末にある、友人の洋服のブランドのオープニングのショーで踊る作品の打ち合わせ。
それから、週末の福岡公演のこと。
いつもならこのくらい濃厚になると絶えず焦ったり不安になったりして脳みそが飛んでいってしまうのに、今のわたしはちょっとタフかもしれない。
秋から冬にかけての忙しさに鍛えられたというのもあるけど、なんかこう、今はぐつぐつ煮えているものをちゃんとひとと共有することでおさめたい、みたいところがあるような気がする。
共有したいひとと、これから一緒につくってゆく話ができる。
なんかこれはしあわせなことだぞー、と感じていて。
その望みが輝いて、にんじんみたいに目の前にぶらさがっている。

なんだかいまわたしはゼロの地点にいる。
だからとっても自由だ。