何を読んでも何をみても、なにかヒントになるんじゃないかと手探りしている。
確かにどこかに触れるのに具体的な変換はできないまま。
それでもいいから、ほんとうに薄いうすい膜を重ねていく。
砂金を掬うように、たとえその明るさだけしか残らなくても。
時には立ち止まって深く熟考して、時には留められない景色をただ目に映すみたいに。
その手触りによって方法も選んでゆくしかない。
いつだってもっと賢くて確実で鮮明な道はないだろうかと考えるけど、結局できることをしていつのまにか押し広げてゆくしかないんだろうと思う。
一生不器用なままかもしれないけどそのことを思い悩む暇はないのだし。