舞台初日終わりました

初日、無事に終わりました。

今日は劇場に入る時から何かずっとどきどきして、おなかが空いたときみたいに手が震えていたんだけど、一度通して度胸が座ったかんじ。
毎回自分なりの本番へのからだやこころの持っていき方はあるのだけれど、そこは生ものなのでやっぱりいつも通りのコンディションに定める微調整は難しい。
その度にあれこれ工夫して少しでもいい状態に持っていく、そのあれこれの手練手管の抽き出しは毎回増えていっているかも。

一緒に踊っているみんなは本番前にとたんに閉じこもったり不機嫌になったり、みたいなことは全くなくて、冗談を言ったりふざけたりちょっとした遊びを編み出したり、劇場に入るといつも楽しいのです。
もう今まで散々稽古もやりきったしなにをこれ以上もがくことがあろうか、という感じであとはその時間を全てで過ごすしかない。
いつも本番前に笑い疲れて腹筋がよれよれです。

今回の作品はいつもみたいにこれでもか!と踊りまくるというよりはもう少し自分の静の存在が大切になってくる。
空間のなかで自分の役割はなんなのか、どのくらいの強さや色でそこにいたらいいか、どの方向へのはたらきかけか…ということを、頭では考えていないけれど全身でさぐっている。
より演じている感触が強いかもしれない。

スタジオで踊っていた時には浮かばない面白みが劇場の光や空間に入ることでわっと引き上がってくるところはさすがだなあと思う。
自分が舞台を見る時には総合的にとりこぼすことなく見ているつもりなんだけど、自分が出演するものに関してはある部分が見えなくなってしまいがち。
次回はちょっと先を見ながら稽古の時間も過ごそうかな。

土日は天気が悪いみたいだけど、お時間あったら吉祥寺にぜひ。
土曜は15時と19時から、日曜は14時から、吉祥寺シアターです。