軌道に乗る、今日からコントラステ本番です



鳥取のあいだはやっぱり鳥取のことしか考えられなくてずっとコントラステの本番のことが宙ぶらりんになっていた。
気は焦るのだけれど手はつけられない、というかんじで。
帰ってきてシフトチェンジしたもののからだもあたまも不足を探してはおののくばかりで色んなところがこったまま過ごすこのごろ。
…だったのだけれど、昨日の劇場での稽古でやっとなにかを掴み、霧が晴れるみたいな気がした。

今回は作品が蝶々夫人だから、着物を着て踊る。
着物といってもフルの着物ではないんだけれど。
袖もあるしからだや動きのラインが見えにくいから今までの動き方じゃだめだよね…と話をしていたんだけど、昨日の通しを終えてさよとビデオを見て、もしかしてこれはさらに違うことを考えて動かなきゃいけないのでは、ということに気付いた。
たぶんがむしゃらに動くのではない方向。
布とそれを支える空気に伝わる動きのスピードを計算しないとだめかも。

舞台のうえでふと、夏に見に行った能のことを思い出す。
それから、ヒントになろうかと読み返した『桜の森の満開の下』のこと。
円山応挙の、薄氷のひびだけ描いたもののこと。
つまり、すごく単純に、日本的なもののなかで好きなことばかりをあたまにつめているんだけど。

わたしが今どんな存在で舞台のここに立っているかということを考えることと、その場にいて少しずつ空気の流れにあてられるように変化してゆくことの狭間に刻々といるということ、もうそこで今回は役づくりをするしかないや、と思う。

それにしても劇場でこんなに前もって稽古ができるってありがたいことだなあ。
たとえば本番当日の劇場入りだと場所と馴染むことがうまくいかないまま本番を迎えてしまうこともある。
それが直接作品に響くわけでもないのだけれど、やっぱり、ちゃんとこの空間を知って、小屋にも私という存在に慣れてもらったほうが、よりいい呼吸ができるような気がする。


劇場裏にあるカフェアマルはよく行くカフェで、エルマチャイというりんごジュースのチャイをよく飲む。
昨日は朝から寒くてからだをあたためたかったからジンジャーホットミルクを飲んだらとても美味しかった。
おうちでも作れそう。
と、帰って生姜を探したら、ほんとうに端っこのからからしかなくて、今日は生姜を買って帰ろうと思っている。

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今日からコントラステの本番です。
和装の私が見られます。(←そこじゃないか)
全日程、チケットがまだありますので是非見にいらしてください。

お問い合わせは私のメールアドレス、
Chloe_bitter_sweet[at]yahoo.co.jp
までお気軽に。
当日でも大丈夫です。

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●ラ ダンス コントラステ 第14回定期公演 「 Madam B(マダム・ビー)」

日時:10/29(金) 7:00~/30(土) 3:00~・7:00~/31(日) 2:00~
   ※開場は開演の30分前
場所:吉祥寺シアター/〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町1-33-22 TEL. 0422 (22) 0911
   【JR吉祥寺駅中央口(北口)徒歩5分】

構成+演出+振付 : 佐藤 宏
出演 : 伊藤さよ子 小出顕太郎  依田久美子 近藤 舞 工藤洋子 布目紗綾 朝弘佳央理 公門美佳 加藤 槙 宮内麻衣

舞台監督   八木清市(ニケステージワークス)
照明      辻井太郎(劇光社)
音響      島村 孝(オルフェオ)
衣裳      宮本尚子(ガイアデイズファンクションバンド)
写真      池上直哉
宣伝デザイン  寺尾眞紀

■LA DANSE CONTRASTEE (Click!)


2010年、ラ ダンス コントラステはオペラ・イヤーとして、5月のアトリエ公演では「ラ・ボエーム」と「椿姫」を取り上げ、死に行く2人のヒロインの物語をダンスで表現し好評を博しました。
今回は第3弾としてプッチーニの有名なオペラ「マダム・バタフライ」を題材に新作を発表します。
このオペラの各場面から感じられるイメージを、純粋にダンスムーブメントとして捉え、前回とはまた違った新しい角度からオペラ楽曲をダンス化します。
どうぞご期待ください。

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