岩手/北上川



岩手に行ってきました。
母方のおばあちゃん(7月の展示のモデルになったおばあちゃん)の実家が平泉にあるから。
私はそこで生まれ育ったわけでもよく遊びに行ったわけでもないから、訪れたからって自分の根元がわかるわけじゃない。
でもそこにはなにかとてもこころをひかれて、もう5年くらいずっと行くべき場所のような気がしていたから。
夏休みが少しとれることがわかった瞬間に心臓がどきんとして、これはチャンスなのでは?と、深夜バスや急遽のバスを取っていってきました。



はじめての町に行くとどうしてもバスとか電車とかに乗る勇気がでないのですぐ川沿いを歩こうとしてしまうのだけれど(京都に行ったときもそれで鴨川を6時間も歩いて銀閣寺に行った)、今回も盛岡についてしたことと言えば北上川沿いを歩いたことでした。
北上川はすぐに別の川と繋がっていて、そこをずうっと、ただひたすら時々なにかにカメラを向けながら歩く。
東京と違ってほとんど誰にもすれ違わない。
(時間もとても早かったから)
東北だから涼しいし日差しもそんなにないだろうと勝手に想像して日傘すら持たずに駅をあとにしてしまったのだけれどかなりかんかん照りでした。あの一日で随分やけたと思う。

川幅が広くて空が高くて雲がきれいだった。
水が好きというよりは、水があるとただ安心するのだなあ、ということを思った。


盛岡のあたりは直前の台風の影響と、それから上流のダムを放流していたからなのか、ひたひたのところを激しく流れていた。
いつもはもっと穏やかな川なのかな。
わからないけれど。

ひとりで歩くといつもとりとめなく考えが浮かぶ。
繰り返しいつのまにかいきつくこととか結ぶ像があって、今そのことがいちばんの大事ごとなんだなあ、と思う。

旅のときいつもそうして確認させられる。


ずっといきたかった平泉に行ってきます