* memo/意識、呼吸、からだ



片方を突き詰めるといつのまにか素通りし、背中合わせの間逆にたどりつくこと。
表を見て裏をみて、いったりきたりしている間にその間をにじませるように、簡単には分けまいとしながら見つめるといつのまにかそこには膨大な空間…なにもかもが散っていて、入り混じっていて、区別されていない、隙間なのかすきまじゃないのかわからないようななにやかやで密になった場所に入り込む。
もうそうすると入り口がどこだったのかわからなくなる。
ちょうど、洋服の表と裏は縫い目を問題としなければ実は続いていて終わりがないように。
ループを断ち切りたくてそうかこんなことに答えはないのだ、と寸断する。
細かくつきつめてゆくこととおおきく視界を飛ばしてなんとなく包み込むことは実は同じなのではないかと、わからなくなる。

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ときどき空のかおりを胸いっぱい吸い込むのは、そこに意識をやっているから。
意識をやることと呼吸をどこまで延長して感じるかということとは繋がっている。

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もっと自由になりたいな。
からだのどこかがこわばっているとか可動域の問題じゃなくて、すうっと空気の抜けるようなからだでいたい。
私はどちらかというとぎゅうぎゅうに充実させた肉いっぱいのソーセージみたい。(肉の体積のことじゃなくて。)
ボリュームとかダイナミックさは取り柄として高めるとしても、少し楽な螺旋を描きたい。
決まりきった基点、決まりきった通り道も、時には忘れたい。