鏡の国のアリス、銀塩



今日からコントラステのリハーサルが始まった。
鏡の国のアリス、らしい。
小さいときに読んだな。でも、チェスの話だったということとか、全部反対…といううすぼんやりとした印象しかない。難しかった気がする。
きっと今読み返したら違う感想をもてるんだろう。
素敵な話だったのは覚えている。
再演なのでビデオを見て、ほぼすべて頼りながら振りをおこしてもらう。
ビデオから振りをおこすの、苦手。って誰でもそうか。

またここで踊れることが嬉しい。
一度まったく客観的に作品を見た今、なにかを変えられるだろうか。
そうじゃなきゃいかん、と思う。

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何度か波は来ているのだけれどまたフィルムで写真を撮りたいと思うようになった。
解像度やピントのことやおおきなズームはある程度どうでもよくて、温度や湿度やその時間を閉じ込められるもの。
クールすぎず、でも湿度は閉じ込められているだけでいい、かもしれない。
影が濃すぎないのがいい。
灰色が優しくもきりりにも転ぶもの。
ちょっと赤みがかった灰色。
ドアノーのいくつかとか、ブレッソンのいくつかとか、ケルテスみたいな。
ざらざらしてるのがいい。
荒くてぼけてていい。

って、それはきっと腕次第だよね。

恵比寿の写真美術館にケルテスの図録が売ってるんだって!