* 掛川花鳥園 4



ふくろうを手に乗せてもらった。
爪が鋭いから皮の手袋をして。

ふくろうの目は人間のように球体じゃないそうだ。
双眼鏡のような、筒。
筒が眼窩にはまっているから、目玉だけを動かすことができない。
(2°くらいしか動かないんだって)
だから首をくるくると動かす。
それから、ふくろうは耳がとても大きくて(目のすぐうしろにぽっかり穴があいていた)、
しかも左右の高さがちょっと違う。
それによって、音源への正確な距離や方向がわかるんだって。
すごい。

飼育員さんが顔を撫でると目を閉じる。
うっとりしているみたいに見えるけど、これは大きな目を保護するための反射なんだって。


鳥、とひとくちに言うけれどそれは哺乳類、と言っているのと同じくらいの広さがあるんだって。
うちのちゅんとふくろうとは、ひとと牛くらいの違いがあるかもしれないらしい。
飛べるだけでひとくくりに鳥、と呼ぶけれど、骨の数も違うし目玉の形も違うらしい。
知らなかったー。